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【3大ダメ金融商品 パート3 ファンドラップ】20201018
2020.10.20
金銭教育 ・ 金融リテラシー ・ 注意喚起 ・ キャッシュフローコーチ ・ ファイナンシャル・プランニング ・ 顧客本位の業務運営
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どちらにも責任がある
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金融庁も認める「3大ダメ金融商品」シリーズ3つめは
「ファンドラップ」
ファンドラップとは、
投資信託協会の定義によると
「投資対象が投資信託に限定されているラップ口座。
ラップ口座とは、金融機関と投資一任契約を結び、
金融商品への投資を金融機関に一任する取引口座、
ひいてはそのサービスを指す」
とあります。
いくつかの質問項目に答えるだけで
「あなたにピッタリな運用はこれ」と
商品を選んでくれます。
とあるのですが、ある大手証券会社では
1.5%の手数料(運用額5000万円以下)が
かかります。
退職金を1000万円預けたら
毎年15万円ずつ手数料が差し引かれるということですね。
自分で投資信託を選べば
発生しない手数料です。
金融庁の平成28年の報告書にも
以下の記述があります。
「投資一任報酬の他にも信託報酬がかかることから、
長期投資により資産形成を目指す場合、
ファンドラップの手数料が、
提供されるサービスや運用の対価として
適正であるか確認することが重要である。」
とあります。
つまり、個々の金融商品をすすめれば
すむところに、
「まとめて運用します、お任せください」の
手数料まで上乗せされているということです。
手数料が2重になっているのです。
同じ運用成果なら。コストは低い方がいいのは
当たり前のこと。
消費者側としても、
お任せするのではなくて、
理解するまでリテラシー向上に努力する という
姿勢も求められます。
テレビで見かけた、こんな街頭インタビュー
を思い出します。
消費税が8%から10%に上がるときに、
食料品まで増税前に買いだめしているおばちゃんに
「食料品は8%のままなんですよ」と
伝えたレポーターに
「難しくて、私たちわかんない!」
わかろうとしない人たちには
正面から解説しても無力なのだと
思い知らされましたし、
マスメディアの
「わざとわかりにくいところだけ強調する解説」
にも呆れました。
わかりにくさをあえて説明せずに販売する事業者、
わかりにくさをあえて理解しようとしない消費者、
どちらにも責任があるのでしょう。
これらの問題を防ぐためには、
貯蓄と投資に関する教育・研修を
受けた者だけが、
難しい金融商品を販売できる、購入できる仕組みを
作りあげることだと考えます。
学校で習わなかった、
社会に出てから学習する機会がない、
と嘆く前に、自ら金融リテラシーを向上させていきましょう。
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どちらにも責任がある
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丹羽誠