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【金融機関からの見方】20200503
2020.05.08
営業戦略 ・ リスク管理 ・ 注意喚起 ・ 医業経営 ・ キャッシュフローコーチ
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融資担当者の立場になって考えてみる
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医療機関のクライアントさんで
独立行政法人福祉医療機構さんからの
借入を検討している方がいらっしゃいます。
福祉医療機構のホームページから
借入申込書類をダウンロードしていくと
他の金融機関の緊急性融資にはない
書類がありました。
それは
「収支・償還計画等の確認」というものです。
「今回の借入希望額を返済年数で割ったもの」
と
「次年度以降の償還財源」
とを比較していくもの。
といっても、用語から難しいので
説明していきます。
借入希望額を2000万円として
返済年数を10年としたら
年間の返済額は200万円ですよね。
去年の決算の経常利益が200万円
経費に含まれる減価償却費が150万円
現在の借入金の返済額が年間300万円としたら
経常利益(200万円)+減価償却費(150万円)ー現状の返済額(300万円)=50万円 しかない。
ということは、金融機関としては
こんな質問をしたいはずです。
今回2000万円借りたいと言っているけど、
返せるだけのキャッシュフローがないですよね。
どうやって返していきますか?
利益が少ないとしたら
説明してくださいね。
先行投資としている人件費がかさんだんですか?
特別な修繕費等が発生したんですか?
そうでなければ、
どうやってキャッシュを生み出していくか
売上のアップの方策や
経費削減の案などを提示してくださいね。
そのうえで、融資がOKかどうか審査しますよ。
・・・・・
いまのご時世で緊急事態なので
ここまで厳しくいう金融機関はないとは思いますが
本来であれば、上記のような考え方で
融資担当者は考えるはずです。
逆にいうと、
審査担当者のこれらの懸念を
とってあげるような書類であれば
融資の実行は早くなるのではないでしょうか。
今回は特別だとしても
次回からの金融機関さんとの付き合い方として
頭に入れておきましょう。
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融資担当者の立場になって考えてみる
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丹羽誠