BLOG

【番組と広告のハザマ】20191214

2019.12.19
営業戦略 ・ リスク管理 ・ 金融リテラシー ・ ファイナンシャル・プランニング

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
   隠していた意図がバレると逆効果
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

地元なのに小さく扱われてしまっているなあ
と感じるニュースがありました。

 

逆に、地元だからわざと大きく記事に
することがなかったのかもしれません。

 

それは、北日本放送が10月に放送した
「人生100年時代を楽しもう!
 自分にあった資産形成を考える」
という番組が、
BPO(放送倫理・番組向上機構)の
審議入り扱いとなった というニュース。

 

ーーー以下BPOのHPより引用ーーー
高齢化社会になり自分に合った資金形成が必要だとして、
投資信託相談を手がける株式会社の様子を描いている。
視聴者から「放送なのか広告なのか曖昧だ」
という意見が寄せられ、(中略)
報告書と同録DVDの提出を求め討議した。
その結果、委員から、「番組ではなくCMではないか」
「民放連の放送基準に反しているのではないか」
などの意見が出された。
ーーー引用ここまでーーー

 

他の報道からの情報では、
「富山県内の金融商品取扱会社が提供していた。」
とあります。

 

この会社は投資信託の販売会社なのですが
グーグル検索のキャッシュにて、HPで
「昨今注目を集めている老後資金不安の
 問題にスポットをあて、当社のこれまでの
 軌跡や取組みなどをご紹介しています。
 ぜひご覧ください!」
とありますから、広告代金を支出していたものと
推測されます。

 

つまり、
金融商品取扱会社としては
スポンサーとなって自分の会社の広告番組を
製作し放送してもらったことになるんですね。

 

私は、これはステルスマーケティングだ!
けしからん!とは考えていません。

 

はじめから、広告として放映していれば
なんの問題もなかったのではないか
と残念に思うのです。

 

私もこの番組を拝見していたのですが、
老後資金の形成の仕方も、
金融リテラシー向上への取り組みも、
いまの時代背景にあっているものでした。

 

ただ、1社の取り組みしか紹介しないので
違和感はありましたね。
番組後半で「これは広告なのだ」と
気がついたくらいです。

 

番組と広告の境目ってなんなのでしょう?

 

民間放送の収益源は、視聴者からではなく
番組製作にお金を出してくれる広告主からです。

 

お金を出してくれるところの意向をうけて
番組を製作するのは、当たり前のことですよね。

 

それが民間放送基準に違反していると
批判されてしまうのは、どうなんでしょう?

 

今回のことは、以下の問題点を
われわれ消費者に提示していると考えます。

 

・営利企業である民間のマスメディアに
 どこまで中立性を求めるのか

 

・スポンサーに有利な番組製作は、
 どこまで許されるのか

 

・ステルスマーケティングの定義とは?

 

私個人的には、「広告です」と前置きして
大いに独自性のある番組を製作していけばいい
と主張します!

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
   隠していた意図がバレると逆効果
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

VISIONとACTIONをつなぐパートナー
キャッシュフローコーチ富山
有限会社ライフプラン研究所
丹羽誠