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【書評:医師の開業 5つの落とし穴】20201106

2020.11.29
営業戦略 ・ 注意喚起 ・ 医業経営 ・ 顧客本位の業務運営
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  バックマージンは誰の負担なの?
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副題に「コンサルが教えてくれない」とあります。
どういうことでしょうか?
 
まえがき にあるエピソードを紹介します。
 
 新規開業を検討している先生から
 事前に相談があり、私は、
 最低限の設備投資で開業した方が良いと
 アドバイスしました。
 ところが翌日に、その先生の開業をサポートしている
 コンサル会社から私の上司に苦情の電話があり、
 「決まりかけていた医療機器の契約が破棄された。
  どうしてくれる」
 と言うのです。
 
 コンサルは売りたいものを売ってしまえば
 それでおしまいなのだと、
 その時に実感しました。
 先生方が資金繰りで苦しもうと関係なし。
 
怖いですねえ・・・
 
クリニックの開業には数千万円という
多額の費用がかかってくるので
メーカーや卸にとってチャンスなのです。
 
チャンスを逃すまいと、
開業コンサルに業者がマージンを渡して
いわば独占的に選定されるよう動くのです。
 
コンサルは、開業する先生から報酬をもらい
裏では、業者からも仲介料をもらう。
という利益相反行為をする人もいるでしょう。
 
この本によると
会計事務所としても、業者から
30万円程度の仲介報酬をもらうことも
あるそうなんですね。
 
医療器機メーカーや薬品問屋さんから
バックマージンを受け取ってしまった
税理士や開業コンサルは
ちゃんとした事業計画を作成してくれるでしょうか?
 
裏でマージンを受け取った人は
本当に親身にサポートしてくれるでしょうか?
 
今回は、医療業界の話をご紹介しましたが
みなさんの会社関係のみならず
プライベートな間柄でも、
「裏の関係性」を見極めておきたいですね。
 
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  バックマージンは誰の負担なの?
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丹羽誠