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【目的地よりも、乗る人を先に決める】20200523

2020.06.23
コミュニケーション ・ 書評 ・ 業務改善 ・ キャッシュフローコーチ ・ 顧客本位の業務運営
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   自分からバスを降りることもできる
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今回は、「ビジョナリーカンパニー2」という書籍の
冒頭部分をお伝えいたします。
 
この本は、
「飛躍した偉大な企業と、
 平凡であるが良好な比較対象企業とを比較して
 この飛躍に不可欠な要因と、
 飛躍できなかった企業の違いを明らかにした要因を
 詳細に調査したレポート」
という内容です。
 
要因がいくつか列挙されているのですが
第三章では、企業内の人材について
書かれています。
 
その題名が
「だれをバスに乗せるか」
「最初に人を選び、その後に目標を選ぶ」
 
あれ?と思うかもしれません。
まず何をするかを決めて、
そこから適材適所で人材を配置するのでは?
 
ですが、この調査報告では逆の結果が出ています。
 
本書66ページから引用します。
 
 偉大な企業への飛躍をもたらした経営者は、
 こう言います。
 「このバスでどこに行くべきかは分からない。
  しかし、分かっていることもある。
  適切な人がバスに乗り、
  適切な人がそれぞれふさわしい席に着き、
  不適切な人がバスから降りれば、
  素晴らしい場所に行く方法を決められるはずだ」
 
これはなぜか?
3つ挙げられています。
 
 ①「何をすべきか」ではなく「誰を選ぶか」から
   はじめれば、環境の変化に適応しやすくなる。
 ②適切な人たちがバスに乗っているのであれば、
  厳しく管理する必要もないし、やる気を引き出す
  必要もない
 ③不適切な人ばかりであれば、正しい方向・方針が
  分かっていても、偉大な企業にはなれない。
 
今日のキャッシュフローコーチのZoomミーティングにて
「社員の間で理念が浸透していくと
 共感できない人は自然といなくなる」
というエピソードを耳にして、
この本を思い出したのです。
 
では、適切な人と不適切な人をどう見分けていくか?
 
それについては、残念ながら多くは語られていません。
 
ただ、専門知識を求めるのではなく、個人の性格を重視するべきだ。
なぜなら、技術は学べるし、知識は獲得できるが、その組織に適した
基本的な性格は学ぶことができない とあります。
 
経営者なら、
・会社組織は適切な人だけで構成されているか(少なくとも経営幹部は)
サラリーマンの立場なら
・いまいる会社に適切な人で運営されているか
の観点から周りを見回してみましょう。
 
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   自分からバスを降りることもできる
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丹羽誠