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【あえて売らない】20191007 毎日更新279日目

2019.10.10
リスク管理 ・ 金銭教育 ・ 金融リテラシー ・ 業務改善 ・ キャッシュフローコーチ ・ ファイナンシャル・プランニング ・ 顧客本位の業務運営 ・ コラム
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   買いに来たお客さんにあえて売らない
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先日お越しいただいたクライアントさんは
ファイナンシャルプランナーとしての
ご相談が最初でした。
7年ほど前のことになります。
医療保険に加入していないので
オススメのもので夫婦で契約したい
とのことでした。
条件にあってものを探すと
ア○○○さんのE○○○という商品が
あてはまりました。
(以下「ア社」と「E」とします)
当時の設計資料は残っておらず
メモ書き程度にしか記録は残っていません。
ですが、覚えているのは
私はその商品を販売しませんでした。
契約をいただいていたとしたら、
数十万の手数料は収益となったでしょう・・・
なぜかを解説します。
保険料は、終身払いで85歳まで払うと約305万円
     60歳以降半額の特約で  約262万円
     60歳まで払込終了タイプで約247万円
(47歳男性)
これがコストになりますね
「E」は入院日額1万円、1回の入院で最大限度が60日
ということは3回長期入院したとして 最大180万円です。
手術給付金はないと仮定していますが
あったとしても、1回20万円として60万円
合計で240万円ですね。
となると、最大受け取ったとしても
受取額が保険料を下回ります。
すぐに病気なればモトがとれる とは思いますが
コスト(保険料)とリスク(手出し額)が
釣り合いません。
この方は勤務先も安定していて福利厚生も
充実していることがわかっていましたし、
自分の貯金額もあること、
相続財産も受け取っておられることから、
医療保険の加入の必要はありませんよ
とエクセルで作成したシミュレーション資料を
つけてお伝えしました。
まさか、保険加入の相談にいって、
なにも買わせてもらえない という展開に
少し驚かれているようでしたが
不必要なものを支出することはありません。
かえって信頼していただいたのか
いまでも別の事業でお付き合いさせて
いただいております。
本来、保険は少額のコストで
大きな保証が必要なときに加入するものです。
貯蓄性や損金性を前面に打ち出すにつれて
保険本来の機能からはずれた
販売方法がまかり通ってきました。
電卓と紙を用意して、
エクセルで集計表をつくってみて
保険のコストを見直してみませんか?
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   買いに来たお客さんにあえて売らない
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丹羽誠