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【コンコルドの誤謬】20201206
2020.12.07
リスク管理 ・ 金融リテラシー ・ 業務改善 ・ キャッシュフローコーチ
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若い世代はコンコルドを知らないかも
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ネットで調べ物をしていたときに
出会った言葉
「コンコルドの誤謬」
一般的には、埋没費用効果(サンクコストエフェクト)と
言われることのほうが多いですね。
ある対象への金銭的・精神的・時間的投資を
しつづけることが損失につながると
わかっているにもかかわらず、
「それまでの投資を惜しみ」
投資が止められない状態 を指します。
コンコルドとは、4000億円もの開発費が
投じられた超音速旅客機で、
ニューヨークとロンドン間を3時間弱で
飛行できたそうです。
ですが、音速以上で飛ぶため騒音がひどく
また凄惨な墜落事故も起こり、
採算ベースに乗らない可能性が指摘されていました。
開発に多額の経費がかかっていたため
もう開発を続けていても採算がとれないことが
わかってしまった後も、
なんとか挽回しようと開発が
継続されたしまったのですね。
「もったいない」は世界共通語として
日本が誇る文化ともいわれますが
投資や事業の世界では、
ときにさらなる悲劇を生んでしまうかもしれません。
「コンコルドの誤謬」を防ぐには、
どうしたらいいでしょうか?
それは、まっさらな状態で考えてみるのです。
「今から」その事業や投資を継続するとして
「今の残高」からお金が増えるのか減るのか
考えていって、
一番増える方法または一番減らない方法を
選択するという
「原点に立ち返る」ことが必要です。
サンクコストのサンクとは
sink(沈む)の過去形sunk です。
もう海の底に沈んでしまったお金を
拾い上げることは容易ではありません。
それよりも今ある資産と
これからの時間を大切にするということです。
事業として成立するために
「新規事業だとしたら、
お金と時間を投資していくかどうか」
というゼロベースの視点に
立ち返ってみましょう。
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若い世代はコンコルドを知らないかも
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丹羽誠