by.tanii

ファイナンシャル・プランニング report ウィークリーコラム 

  

2015.7.25 キャリアを積むことの大切さ

私の青年期は、アマチュア無線に熱中し、ラヂオを作ったり、無線機を作ったり、屋根に大型のアンテナを設置したりして、機械系の事に夢中になっていた。数学や理科が大好きで、今の仕事とは正反対に位置する分野に興味があった。しかし、就職した先が、事務的な仕事から始まり、講師の担当、相談の担当、ルートセールス的な業務支援や営業支援などを任されたことから、人との関わりが中心となる職歴を積む結果となった。人生は、どう転ぶか、どう向かっていくかよくわからないものだ。昨日、20歳代に話をする機会があったが、まずは、今の仕事を一年でも長く勤め、その中でキャリアを形成することが大切だ、と伝えた。それが、いずれは自分が誇れる職歴になる。


2015.6.8 裸一貫からキャリア形成

昨日の日曜日、富山県小矢部市の大谷博物館に行ってきました。入場料無料にて、案内の高橋(?)さんには、丁寧な説明をしていただき、厚くお礼申し上げます。200円なり300円は入場料を徴収した方が良いのでは?と余計な事を言ってきました。大谷米太郎と竹太郎ご兄弟の足跡が博物館に記されており、とても感銘を受けました。大谷重工業の創業者であり、ホテルニューオータニの開業、現富山県立大学(旧大谷技術短期大学)設立に私財を投入された実業家です。大谷小学校や大谷中学校は、次男の竹次郎さんのご養子が養父の故郷に私財を投じられたとのことです。裸一貫から、キャリアを蓄積され、日本を代表する実業家一族となられた大谷家。皆さんも一度、博物館に足をお運びください。


2015.4.24 就業とキャリア形成

成熟産業に位置する企業。新興産業に位置する企業。衰退産業に位置する企業。衰退産業と思っていたら成長余地があり、新たな展開で伸びていく企業。新卒者の進路選択や退職後の転職先を決める場合、産業の過去と現在はある程度把握できても、将来性まではなかなか予測することができない。一種の賭けとは言わないが、選んだ企業の浮き沈みの中にあって、職業人としては、常に選択を迫られていく。私達は、雇用のリスクに備え、常に転用可能なキャリア形成が求められる。

2015.3.11 急に大人になれるのか?いっぱしの職業人生

今の職業人生は、20歳代も前半のうちから、いっぱしの事を言わなければならないようだ。学校を卒業してから何年も経っていないのに、いかにも大人びた言葉遣いをするように訓練されている。「いつもお世話になっております」、「本日はありがとうございます」。それは当たり前のように言わなければならない言葉だが、いかにも心のこもっていない、マニュアルのような言い方に接することがある。急に大人になれるんだろうか?人は、数々の失敗を糧に、一歩づつ成長していくのではないだろうか?入社の関門を突破し、会社が敷いたレールに乗っかり、脱輪しないようにキャリアを積み重ねることなど、そんなに簡単にできるのだろうか?

2015.1.30 様々な職業人生のスタート

運が良いとか悪いとか、単純な比較はできないが、人の職業人生は、幾つもの必然や偶然が重なっているものだなぁ、とつくづく感じている。2014年の有効求人倍率は、23年ぶりの高水準だったとか。1年間の平均では1.09倍となり、1倍を上回ったのは2007年以来という。そういえば、私が就職する時も就職難だった。前職では、採用10名に確か70名を超える応募があったと聞いている。当時の私は、噂では7番目にランクイン?したと聞いたことがあるが、半分、縁故採用的な要素があったので、立派なことは言えない。何が当たりで何がはずれかとは、職業人生の中盤に差し掛かって初めて感じることだろう。要は、自分に与えられた役割をしっかりこなしていくことで、キャリアが形成されていくと思う。


2014.12.1 優良企業(?)に勤めるには

会社が大きくなっていく過程には、いろいろあるかな?社債を幾度となく発行して資金を集め、事業拡大や新規事業の展開に役立て、事業規模の拡大を図っていく。一時期には、株の分割を繰り返して、結果的には時価総額を吊り上げ、図体以上の大きな企業に育てていく、というのもあった。さて、優良企業とは、一般的に借金の少ない財務状況の良い会社を指すのだが、場合によっては、優良企業の仮面をかぶったブラック企業の場合があるのではないだろうか。さて、優良企業とは、社員にとっての優良企業と、消費者にとっての優良企業、そして経営サイドでの優良企業というのがあると言える。勤める側としては、表面的な優良企業の看板を過信することなく、いくつかの異なる視点で冷静に分析する必要があると思う。

2014.10.15 具体的な求人状況

今年1月から富山の有効求人倍率が1.3倍を超えている。数値からは、「仕事がある」状況なのだが、正社員求人であっても時給表示がなされているものがある。また、基本給で11万円台の求人も散見される。時給表示の以前は、日給表示が多かった。日給月給であれば、休日や祭日が多いと給与が少なくなる。時給月給であれば、給与の算定基準がさらに細分化される。要するに、給与の手取り額がさらに減る羽目になる。企業側がシビアになったわけだ。物価の上昇が予想される昨今、給与の支給額は死活問題なので、しっかり条件を見極める必要がある。

2014.8.25 働き方

近年、働き方の選択肢が狭まっているなぁと感じている。新卒で正社員雇用を勝ち取らないと、非正規雇用では賃金カーブに大きな開きが生じてしまう。つまり、正社員雇用の生涯賃金と非正規雇用の生涯賃金はくっきり二極化される。意地悪く、「勝ち組」だの「負け組」だのという言い方さえされてしまう。しかし、正社員雇用といっても、定時に帰ることができる職場もあれば、毎日夜遅くまで残業を余儀なくされる職場もある。就業時間が長くても働き甲斐があれば、仕事に対する満足度は高いわけだが、本来、雇用形態で賃金に差が出るのではなく、業務の内容によって賃金が異なる方が良いと思う。今の世は、画一化された価値観が幅をきかせており、多様な生き方・雇用の選択は、道を踏み外したような視点で見られがちだ。それがとても残念な気がする。

2014.7.1 パワハラの問題

職場のパワハラが急増しているという。厚生労働省の有識者会議では、今年1月、パワハラの定義付けを行った。「同じ職場で働く者に対して、職務上の地位や人間関係などの職場内の優位性を背景に、業務の適正な範囲を超えて精神的・身体的苦痛を与える、職場環境を悪化させる行為」とされる。パワハラなのか、業務上の指導なのか。企業ではパワハラを防止するための適切な対応が取りにくい現状にあるという。無視する側、無視された側、過度(過小)な要求をする側、過度(過小)な要求をされた側。企業で相談窓口を作った場合でも、誰が相談したのか、が漏れ伝わる危険性がある。ただ我慢すれば良いわけではない。ストレートに苦情を言いさえすれば良いというわけでもない。そこに、人と人とのコミュニケーションの難しさがある。価値観の異なる者同士。生活感の異なる者同士。自分と相手との組み合わせは無限にある。個人的攻撃を受けないようにするにはどうすれば良いのか。ぶつからないようにするにはどうすれば良いのか。論破すれば道が開けるとも言い難い。一つの手法として、「共感・確認・対処」というコミュニケーションスキルがある。まずは相手の話に相槌を打って、次に相手の言葉を反復し、違った見方もあるとの私見を述べてみる。また、可能な限り相手との接点を少なくする方法もある。言われる前に、こちらから話しかける(相談する)という手もある。苦手な人と上手に付き合うには、相手の優位性を損なわない配慮をしつつ、私見はきっちりと述べる。少しずつ工夫してやってみよう。

2014.5.27 「2-6-2」の話

もう30年以上前のことになるが、OJTで「2-6-2」の話を聞いた。仕事がよくできる人2割、普通の人6割、あまり仕事ができない人2割といった話だ。仕事ができない人2割を切ると、普通の人6割から仕事ができない人2割が生まれるという。仕事に限らず、ポジティブな発想をする人とネガティブな発想をする人がいるが、すべてポジティブな発想をする人ばかりが居れば良いというものではないらしい。生物学的には、7割ポジティブ(軽率?)、3割ネガティブ(慎重)で、種の存続が図れるという。「いっちゃえー」が全滅しないよう、「ちょっとまずいんじゃないの」が種を救うことがあり得る。仕事や日々の生活において、あなたは、ポジティブ派? ネガティブ派?


2014.4.30 学生の進路相談

3月まで大学生の進路相談を担当してきましたが、3月末をもって更新されませんでした。ちょっと残念。毎週金曜日の半日を担当し、相談があるのを待つといったスタイルでしたので、相談者数があまり増えなかったんです。しかし、3月の相談者からは、また4月以降に来ます!と言われていましたので、ちょっと裏切ったような気持ちになっています。「予算の関係で、4月以降はブースを設けないことになりました」との連絡でしたが、回数を減らすとか、周知の仕方を工夫するとかしてもらって、続けて欲しかったなぁといった心境です。私の学生時代は、相談相手は研究室の先生でしたが、学外の相談員に委嘱するのも、職業選択の幅を広める意味で、「細く、長く」続けて欲しかった。

2014.3.13 雇用環境は改善しているが

2月28日に発表された富山県の1月有効求人倍率が、1.36倍になっている。私がハローワークのセミナー担当時、リーマンショック後の2009年では0.5倍だったのだから、劇的な改善だ。では、企業は、応募者をいとも簡単に採用するかといえば、ノーと言わざるを得ない。ちょっと壁にぶち当たったからといって、さっさと辞めてもらっては困るからだ。転職すると、これまでの職歴とは異なる未経験の分野で働かざるを得ない。いくら経験のある転職であっても、会社が変われば、一からスタートといっても過言ではない。職歴(キャリア)とは、未経験の仕事の連続によって得られるものなのだ。すぐに、隣の芝生が青くに見えるようでは困る。

2014.2.4 雇用環境は本当に改善しているのだろうか

失業率が3.7%となり、久々に4%を切りました。アメリカの失業率は、7%を切るラインが金融緩和縮小の目安と言いますから、日本の雇用環境は、まだましな方と言えるかもしれません。しかし、これはあくまで表面上の数値にすぎません。、日本では完全失業率という言葉を使いますが、失業率とは、「仕事がなくて仕事をしなかった者のうち、働くことが可能で、これを希望して仕事を探していた者、及び仕事があれば、すぐ仕事に就ける状態で、過去に行った求職活動の結果を待っている者」となっています。つまり求職活動を行っていない人や諦めてしまった人は入りません。また、若年者層(15〜24歳)では、平均値よりもかなり高くなっています。平成21年調査では、15〜24歳層で9.1%(厚生労働省)であり、昨今、急激に改善しているとは思われません。  

2013.12.4 キャリアデザインとライフプラン

個人の様々の事情により、働き方の選択肢が増えている。積極的な選択があれば、消去法的な選択もある。仕事は、生活の糧を得る一方、自分自身を成長させ、人生そのものを充実させていくことにつながる。しかし、生活の糧に見合ったライフプランを立てていかないと、ライフプランそのものが砂上の楼閣になる。働き方(キャリアデザイン)から推測され得る堅実なライフプランの構築が望まれる。生活の糧を得るために仕事をする人がいれば、素敵な仕事で生活の糧を得るという意識の人もいる。いずれにせよ、働き方(キャリアデザイン)とライフプランは密接な関係にある。

2013.10.4 徳島県

徳島県の上勝町と神山町の取り組みがクローズアップされている。上勝町(農業)と神山町(IT)は、産業促進の「業種」は異なるが、いずれも若い人達の就労支援という点では一致している。住みやすい環境と働きやすい環境を提供することで、次代を担う若者世代を育成しようという取り組みだ。都会の喧騒に違和感を感じる人は多い。人それぞれ様々な就労ニーズがあり、それを日本全国の津々浦々の「様々な取り組み」とマッチングさせることが、「働き方の多様化」に対する受け皿となる。

2013.8.26 キャリア意識の醸成

昨今、女性の非正規雇用の割合は60%近くになり、男性も20%を超えている(2013年7月総務省発表では、男女平均で38.2%が非正規雇用)。日本全体では、2000万人を超えることになる。確かに、非正規雇用より正社員の方が安定していると言われるが、非正規雇用として働くからといって何も卑下する必要はない。私も、仕事では、いくつかの業務委託契約で仕事をしている。つまり契約社員ということになる。契約が切れたらその仕事はなくなる。そしてまた復活することもある。委託主が受注できるか否かによって、契約社員に仕事が流れてくるかどうかが決まるわけだ。昨年は、委託主が、その業務から撤退を余儀なくされた例もある。つまり大手あるいはベンチャーにやられたわけだ。コンビニの出店競争に似ているかもしれない。下請け、孫請けとも似ている。要は自分が選んだ仕事、与えられた仕事・役割を認識し、プライドを持って働き続けることだ。それがキャリア意識の醸成につながり、明日の人生へとつながる。

2013.7.3 職業選択の自由度は広がっている

昨日、我が家の「啓翁桜」植え付け地の草刈りをしていたら、トラック2台が停まった。65歳の知人が近寄り、借地(畑を貸している)について、10年の賃貸借契約を交わしてくれないか、という。もちろんOKしたが、後続の車両に乗っている30歳前後の男性が農業後継者だという。親子ではない。これまで、日本の農業は、家族経営が中心で、親の後を子が継ぐというのが一般的だったが、どうしても、子の職業の自由は制約される。農業を活性化するとすれば、農業を目指す若者と後継者不在の農家とをいかにマッチングするかに的を絞れば良いと思う。会社員という働き方以外に職業選択の自由度は広がっている。

2013.5.28 賃金格差をどう乗り越えるか

仕事の量と質にそんなに大きな違いはないように思えるのだが、賃金格差は開くばかりだ。技術革新や優位性を保てば、働く人の賃金は相応に確保される。一方、受注を競って入札額を下げれば、働く人の賃金は下がる。他社(者)がマネできないような付加価値の高い仕事ができるか。できるのであればそれに越したことはない。できない、または皆とほぼ同等なスキルであれば、賃金は抑制される。今より高い賃金を得るとすれば、どうすれば良いのか。主たる雇用主の許容範囲でセカンドビジネスを興すか。趣味の延長を報酬に結びつけるか。家業や友人・知人のビジネスを手伝って報酬を得るか。一方、家計収支をしっかりチェックし、貯蓄に回せる額を確保するか。いろいろ手立てはある。自らのキャッシュ・フローを現状分析し、将来の見通しに役立てることも、キャリアを考える点で大切なことだ。

2013.4.24 適職・適性とは

新卒一括採用とは、企業にとって、真っ白なキャンバスに好みの色を塗り込んでいくようなものだ。真っ白だから、色合わせに苦労する必要がない。中途採用であれば、濃淡はあるが、多少何色かの色が付いている。しかし、応募する側、入社する側にとって、その会社がほんとに適職なのか、自分に合っている(適性)のか、はっきり言ってよくわからないのが本音だ。フルタイムで働いたことがない、いわゆる仕事人生そのものが未体験の領域だ。つまり適職かどうかとは、実際に長期間働いてみないとわからないのだ。適性だって、興味分野と職能分野が一致するとは限らない。つまりは、働いてみてから、自転車をこぎ進めるように職業人生を経験しながら、適職に育て上げていかなければならないということだ。だから、最初の就活の段階で、選択肢を狭め過ぎない方が良い。

2013.3.20 キャリアとイノベーション

先日、某講演にて、仕事人生を発展させていくには、自分自身の仕事の仕方や資格の活かし方などに、「イノベーション」が必要だと言われた。イノベーションとは、新しい生産や新しい品質、新しい販路、新しい組織などである。一般的には、「技術革新」と言われている。さて、「なるほど」と思うのだが、自分の仕事に関して、具体的にどんなことが考えられるのだろう。なかなか新しい発想が出てこない。業界を変えた?そんな記憶をたどっていくと、牛丼チェーン店から始まり、家電量販店、家具の量販店、衣料品の量販店、低価格飲食店、保険ショップの全国展開など、チェーン化して成功した例が多い。さて、私の仕事、あなたの仕事でのイノベーションとは?

2013.2.15 若さゆえの不安

ある程度の思春期を過ぎ、青年から大人になっていく段階では、何が不安なのか、どうして自信が持てないのか、正直よくわからない。だが、若い頃には、布団にもぐりこみ、社会と隔絶したい気分にかられることがある。人と接することに憶病になることもある。私が20代の頃、病後の父(半身にマヒが残った)を、近所の人がよく訪ねてきた。地域の諸事を相談するためだ。病後でもあり、私が同席するなり、挨拶をすれば良いものだが、私は、二階の自室にこもったまま、下りようとはしなかった。特別な理由などない。とにかくいやなのだ。しかし、数年経ち、十年経ち、三十年が過ぎ、今では、地域の世話事を任される身になった。成長したという言葉はあまり当てはまらない。人は、日常的な様々な出来事を経験し、その延長線上に今の自分がある。不安を抱え、自信が持てない「今」であっても、一人一人の「将来」は、きっと確かなものになる。そう信じている。

2013.1.16 非正規雇用の将来設計

若年男性の約20%は、非正規雇用という現状がある。賃金は、時間給で計算される場合が多い。同年代の正社員と比較して、入社後の数年は、手取り額に大きな違いはないかもしれない。しかし、年功型の賃金カーブを描くことは難しい。徐々に賃金に開きが出てくる。一方、企業は、業績悪化の際には、非正規雇用者を雇い止めにする。競争社会にあって、企業にとっては雇用調整しやすいのが非正規雇用だ。近年、雇用形態が大きく変わった。さて、非正規雇用される側にとって、どのような対策が必要か。一つは、更に職業経験を積んで、正規雇用へチャレンジする方法がある。一つは、資格を取得して、資格が必要な職業へ転職する方法がある。また、一方では、家計収支において支出を抑える努力をしてみることだ。収入が右肩上がりにならないのであれば、支出項目を絞り、より支出の少ない家計管理にて、豊かな生活を送ることができるよう対処することだ。年収が500~600万円あっても、支出が500~600万円あれば、将来に備えた貯蓄はできない。収入が200~300万円でも、支出を150~250万円に絞れば、50万円の貯蓄は可能だ。いずれにせよ、その場しのぎの生活観ではいけない。将来の自分への備えを怠らないことが肝心だ。

2012.12.5 更なる専門性が求められている

ある程度の力があれば、いくつかの仕事をしていく上で、実績を積み上げていくことができるし、評価もされる。そんな時代は過ぎたように感じている。その仕事が複数であれ、一つ一つの個別の仕事であれ、中途半端な専門性(?)は求められていない。プロフェッショナルといえる専門的力量がないと勝負できない。あれができます、これもできます、といった八方美人的な経験をアピールしても、確かな仕事を得るのは難しい。実は、そんな自問自答を繰り返しながら、私自身もこれからの仕事人生の方向性を探っている。

2012.11.6 エンプロイアビリティ(雇用されうる能力)

今、サラリーマンは、エンプロイアビリティを求められているという。企業にとって、必ずしも長期雇用を保証できないご時世だから、雇用される側にとっても、即戦力と成り得るスキルを持ち合わせていて欲しい、との要請である。自分のスキルをことさらアピールするだけではいけない。企業にとって役立つスキルがあるかどうかが問題なのだ、と。。グローバル化が進展しているから、悠長なことは言っておれない。しかし、なんとも世知辛い世の中になったことか。一度も失敗を許されない、のんきに一人旅などやっておれない、ぎすぎすした世の中の印象をぬぐえない。無駄なことだとわかっていても、その経験が人生のとってかけがえのないものになることだってある。さて一度きりの人生。どう歩むか。一人一人それ相応の覚悟が必要だ。

2012.10.9 周りの支えがあればこそ

ノーベル賞の受賞が決まった山中伸弥教授の記者会見の写真がインターネット上に掲載されている。傍らに、知佳夫人が教授を見つめる視線が印象的だった。「これまでの努力が実り、本当に良かったですね」。「つらいこともあったでしょう。でもあなたの努力が実ったのだと思います」。「そんなあなたを誇りに思います」。。。。。(男女の愛が夫婦愛へと進化していく)夕日のようなような柔らかさを感じた。「周りの支えがあればこそ」との想いは、仕事を進めていく上で大きな支えとなる。

2012.9.11 産業の成長と雇用の拡大

学んできたこと。仕事に対する自分の興味。給与面などの条件。職業選択には、「自分(個人)」の条件が多くあてはまる(金融用語で例えるならボトムアップ・アプローチ?)。キャリアの選択は個人なのだから、当たり前のことだろう。しかし、ちょっとだけグローバルな視点で見てみると、雇用は産業の盛衰と深い関わりがある。国内需要としての「今」を見るならば、団塊世代の約800万人、その後の3年間の約650万人を加えると約1500万人に近い。当然、個人消費に影響を与えるとともに、医療・介護の分野で、世代のニーズは拡大傾向だ。雇用の安定を考えるなら、「成長産業における需要面の拡大」を見込む「トップダウン・アプローチ」の選択も、個人の職業選択の重要なファクターである。

2012.8.21 新卒の就職決定

昨日、ちょっと立ち寄った知人宅にて、娘さんと立ち話。そういえば6月頃に、進路決定にあたって、某事業主を紹介していたっけ。自分が進みたい業界に関する情報と、仕事人生をどう歩んでいくかという人生訓を教わったという。どちらか就職先を世話していただけませんか?などという親戚・知人を頼った情報収集ではない。進路決定にあたって、人生の先輩からためになる、ありがたい助言を得る目的だ。話は三時間にも及んだという。その甲斐あって、見事、就職が決定した。通勤にちょっと時間がかかる(小一時間)勤務先だが、来春から社会人のスタートを切る。月並みなことばだが、「頑張ってね!」。

2012.7.17 最低賃金 時間額692円(富山)

会社員だった頃、給与はもらうのが当たり前の感覚だった。勤務先では、どのような売り上げがあって、人件費などの経費はどのくらいかかっているのか、他人事のように感じていた。しかし、起業して15年。働いてその報酬を得るということがとても大変なことがわかった。自分の労働の対価は、他の社員が働いてくれているおかげであるかもしれない。先輩社員が残してくれた遺産であるかもしれない。富山の年金事務所に、最低月額賃金692円の張り紙があったけれど、安いと思うなかれ。賃金は自然に生み出されるものではない。

2012.6.20 ポジティブ思考とネガティブ思考

仕事がないと、ず~と仕事がないのではないかと不安を感じる。収入が少ないと、これで生活していけるのだろうかと将来への不安を感じる。人間はそんなに強いものではない。経済と健康、生きがい、そのバランスが大切だ。「天然?」では多少不安はあるが、ポジティブでなければ、いろんな苦境を乗り切れない。もしネガティブ思考が頭を持ち上げたら、ネガティブ思考をことさら悲観する必要はない。ネガティブも一つの考え方、ポジティブも一つの考え方と両論併記でいったら良いだろう。「こんな見方もある」と選択肢を広げると安心できる。

2012.5.29 自転車の両輪

自転車の両輪のたとえ話。。。後輪は、お金であったり、経験、ノウハウであったりする。一方、前輪は、仕事の方向性や発信の仕方、それを伝える人間力であったりする。両輪のバランスが大切だ。一方、バランスだけではいけないと感じている。後輪の駆動が弱い時には、前輪がふらふらする。この場合は、行く先を定めてもなかなか前に進まない。後輪の駆動に勢いがあると、前輪のちょっとした動きであらぬ方向に行く。自転車の乗り始めの頃、誤って小川に落ちた経験のようなものだ。後輪の駆動力と前輪の方向性。このバランスも大切だ。

2012.4.13 気持ちをどう切り換えるか

上司に業務改善の進言をしたところ、「煙たがられた」、「見て見ぬふりぐらいできないのか、と言われた」、「同じチームの社員との人間関係がぎくしゃくした」、という経験はありませんか?仕事の効率化を図るべく努力しているのに、何も言わない方がいいのか、口をつぐんで知らぬかをして仕事をした方が良いのか、と悩むケースがある。事なかれ主義の同僚や上司が悪いのか、指摘した自分が悪いのか、自分のキャリアに自信を持てなくなるケースもあるだろう。それが原因で退職を余儀なくされたが、気持ちが前向きになれず、次のステップに進めないといった相談が寄せられた。どうだろう。次のステップに進むまで、一休みしてはいかがですか?友達と食事に出かけるなり、小旅行に出かけるなり、推理本などを読みあさるなり、自分でどうしようもないと感じた時、違う見方ができるようになるまで、一旦リセットされたらいかがですか?

2012.3.22 若者の働き方

内閣府推計によると、大学や専門学校の卒業後、正社員などの安定雇用で働いている人の割合が48%にとどまるという。厳しい就活を乗り越えたが、就職した先の仕事や職場環境に慣れず、3年以内に離職する人の割合も1/3に達する。団塊世代以下、高度経済成長期で働いた人からは考えられないことかもしれない。しかし、時代は違う。若者の粘りも足りないのかもしれないが、察するに、人を成長させてくれる企業ばかりではないようなのだ。企業自体もギリギリで余裕がなく、時間外の超過勤務や給与・休日などの待遇面において、我慢の限界を感じさせるケースもあるのではないのか。自分なりに労働環境を分析すると、若者の離職にはそんな背景が潜んでいると感じる。

2012.3.1 雇用のマッチング

HWの就職支援セミナーでは、新規求人と有効求人の違いについて話をすることが多い。中でも有効求人は、4~5ヶ月前のものがある。企業は、新規求人を出した後、多数の応募に応じている。面接もしている。にもかかわらず採用決定の判断を下せないでいる。雇用のミスマッチを防ぎたい。我が社で欲しい人材を求めている。いろいろ理由はあるだろうが、企業が求める経験と職能がある人は、それが100%マッチしていなくとも、60%や70%ではだめなのだ。少なくとも80%以上マッチしていないと、働いてもらおう!という結論を導き出すことができないのだ。

2012.2.10 再就職における意欲

なんでもやります! 頑張ります! 面接で意欲を示したといえども、「なんでもやります!」ではなく、何ができるの?と思われるかもしれない。「頑張ります!」といっても、人間、頑張れなくなることがある、そんな時どう対処するんだろう?と思われるかもしれない。人のキャリアは、100点満点ではない。何をこのようなやってきたから、御社の仕事に活かすことができます。このような仕事の時、またはこのような苦難に面した時、私はこのように頑張ることができました。今は60点のキャリアかもしれないが、70点、80点を目指し、御社で努力していきたいと考えています。そのようなアピールの仕方はどうだろう。

2012.1.18 年の功

先日、とある相談業務で年配の方とペアで相談を受ける機会があった。なんとスムーズなことか。相手を包み込むような包容力で話をされていた。正直、自分の非力を反省させられた。人のキャリアは、幾つになっても伸ばすことができる。自分にその気さえあれば。キャリアのゴールは、自分で、勝手に、早めに、決めつけてはいけないと思った。

2011.12.29 就職決定までの道のり

今日、知人から就職が決まったとの連絡を受けた。とてもうれしい。再就職決定までの道のりは、とても険しかったと思う。誰も身代わりをしてくれるわけではない。自分で切り開いていかなければならない。出社後は、自分の思いと多少異なる印象を受けることもあるだろう。でも、100%満足の仕事はそうあるとは言えない。50%でも60%でも、キャリアを積み、スキルアップのために頑張らなければならない。苦あれば楽あり。年末の吉報ありがとう。

2011.12.6 若い世代の働き方

サラリーマンの始まりといえば、古くは商家への奉公、武家の家来か。明治以降では、役所勤め(公務員)だろう。殖産興業政策によって、徐々に工場勤めの会社員が増えた。その後、戦後の経済成長によってサラリーマン全盛時代になった。しかし、今はどうだろう。20歳代前半の若者の失業率は10%に近づく。雇用は、非正規雇用の割合が20%を超えた。企業は、若者を安く働かそうとする。一方、若者側は、働く自由度が増すという利点はある。しかし、賃金は正規雇用の1/2以下だ。収入面で厳しいとすれば、支出をスリムにするか、自営や起業の道を歩むという選択がある。鬱とせず、若者のパワーを社会に見せつけてもらいたいものだ。

2011.11.4 適応障害

適応障害という言葉を耳にして久しい。社会生活を送っていくと、いろんな場面で心理的ストレスに遭遇することがある。青年期、成年期、中高年期、高齢期といった年代によっても変わるだろう。そういえば、原発でストレステストという言葉を聞いたが、個人でもストレス要因(ストレッサ―)を自認し、メンタルヘルス(精神的な健康)を維持していく工夫が求められる。自分で対処していく力があれば良いのだが、素直に自分を見つめきれないこともあるだろう。そんな時、良き相談者が欠かせない。友人か、家族化、配偶者か、医師か。キャリア・カウンセラーもその役割を果たせると思う。

2011.10.17 キャリアの第三コーナーへ修正

就職支援関連の講師を担当していると、65歳位の人が結構参加されている。「孫守りだけじゃ、あまり生きがいを感じない」、「少しでも社会と関わっていたい」といった声が寄せられる。最近の新聞報道によると、公的年金は、予定を早めて繰り下げされるかもしれない。先日、60歳代後半の人とご一緒する機会があったが、「生涯現役」を貫かれるそうだ。わたしは、7月に、もう第四コーナーに差し掛かっていると書いたが、よく考えてみれば、法人を起業してから15年だが、まだ第三コーナー近くだということに気が付いた。これからカーブがいつくもある。ちょっと気を引き締めて、キャリアのゴールは、余力を残して突き抜けるくらいに頑張りぬこう!!

2011.9.21 スキルアップとキャリアの進行方向

会社という組織になじむタイプと一匹オオカミ的な仕事を好むタイプがいるが、いずれもそれら集団には、リーダー的な存在がいる。三隅二不二氏のPM理論によれば、リーダーシップを大文字・小文字で、Pm、PM、pm、pMの4つの類型に分類されるという。Pmは、Pの字が大文字で、「仕事に対しては厳しいが、グループをまとめるのは苦手」のタイプ。PMは、PもMも大文字で、「生産性を求めつつ、集団の維持にも気を配る。リーダーの理想像」のタイプ。pMは、Mが大文字で、「部下の面倒見はいいが、仕事では甘い面もある」タイプ。pmはpもmも小文字で、「仕事に甘く、部下の面倒見も悪い」タイプ。私は、Pm型に近いかなあ。

2011.8.27 自己評価と他人評価

「人と接する仕事が好きです」、「笑顔で接することで、お客様の満足度を高めるよう努力してきました」、「クレームには、相手の話しをよく聞くことで、不満が残らないように対応してきました」。自己PRでは、人と接する力をアピールする場合が多い。しかし、相手はどう思うのか?どう評価してくれるのか?これが意外と辛い場合がある。自己評価と他人評価の食い違いである。人は自分に甘く、他人には辛い傾向がある。自己PRは、他者から見た視点で、自分を問い直すことが大切だと思う。第三者的な目で、自分を再評価する必要がある。

2011.8.19 「7・5・3や7・5・4」

以前から新卒者の早期退職が問題になっている。就職後3年以内に退職する割合を示した「7・5・3」や「7・5・4」。この仕事をしよう、この職場で働こうと、心踊る、新たな気持ちで社会人のスタートを切ったが、意に反した仕事内容であったり、職場の風土になじめなかったり、このキャリアで一生終わるのか?といった不安にさいなまれ、2~3年で退職を決断する。その選択に誤りがあるとは言い切れないが、「石の上にも3年」といったこどわざも気になる。私は?といえば、確かに就職後の2・3年は仕事に慣れず、つらい日々が続いた。何度も辞めようと思った。でも、先のことわざが何度も頭に浮かんだ。辞めたい、辞めたい、心の中でいつも思いながら、一年・一年仕事をしていくうちに、ようやく仕事に慣れたのも事実だ。また、こっぴどく叱りながら、週に2~3度、飲み屋に誘ってくれた先輩があったからこそ、という記憶がある。

2011.7.12 キャリアの第四コーナー

就職支援セミナーなどを担当していると、50歳代から60歳代にかけて、リタイアまでの一定期間の進路を探しあぐねている人が多い。キャリアの第四コーナーと言ってもよい。第一コーナーは、新社会人。第二コーナーのカーブでは、自己啓発でしっかり足腰に力を蓄えて、向こう正面の直線を走る。一番、脂の乗った向こう正面は、ぐんぐん加速する。いよいよ責任が増す第三コーナーでは、転ばず、無難にやり過ごす。第四コーナーでは、さあ、我が仕事人生の集大成と思いきや、早期退職勧奨や役職定年などで、なんとなく居場所がなくなる。まあ頑張ったんだし、これくらいで良いかなと思うと、すーっと力が抜ける。しかしここは底力で、なんとかカーブ曲がり切る。やっとの思いでゴールを見ると、なんと長い直線が残っているではないか。第四コーナーは、第二コーナーとまではいかなくても、直線をへばらずに駆け抜ける粘りが必要だ。実は、そう自分に言い聞かせている。

2011.6.7 コミュニケーション・スキルについての第ニ弾

富山弁で言えば「イガイガ」に接すると「イガイガ」な言葉が返ってくる。相手の感情は、自分の感情の「鏡」みたいなものだ。私自身、言葉で言い返したりすることが苦手なので、どうしても態度に出てしまう。また言われっ放しだと黙りこくってしまうことがある。言い過ぎる人は角が立ってしまうし、黙りこくる人はため込んでしまう。うまく両方のバランスを取っていくことが大切なのだと思う。

2011.5.27 人と接する、いわゆる<人間関係>

以前、コミュニケーション・スキルの研修を受講したことがある。バッチリ相性の合うタイプが約25%、ちょっと工夫すればうまく付き合えるタイプが約50%(円グラフにすると左右に25%づつ)、相当努力しないと付き合えないタイプが約25%だという。私は、怒ると顔色の変るタイプが苦手だ。見る見るうちに形相が変わっていく。しかし、このタイプでも二種類あるようだ。口数が多く非常に乱暴な言い方をする人と、睨んだままその場の雰囲気を悪くしてしまう人だ。まあ、考えようによっては、瞬間湯沸かし器的な人は、沸騰すれば、それ以上は熱くならないのかもしれない。

2011.5.9 仕事の質

ちょっとひねくれた著者だが、ナシーム・ニコラス・タレブの近著「ブラック・スワン」の69ページには、「世の中の仕事には、仕事量を増やさなくても収入を何桁も増やせる仕事と、仕事量と仕事時間を増やさないと収入が増やせない仕事がある」と書かれている。私は後者のタイプの人間だ。前者の仕事に一時的に憧れたことはあるが、どう考えても無理な気がする。年齢の問題ではない。20歳代や30歳代の頃もそうだった。後者は、「重力に縛られた仕事」ということになる。重力に縛られるからこそ、足元がふらつかなくなると思っている。「少年よ大志を抱け」とばかり、いくつかの夢を見ていたが、私は、地道な仕事が向いている。一方、人の価値観は多種多様だ。前者の仕事ができる者もいる。ただ、利己に偏ることなく、仕事の質を求めていけば、それがキャリアの軌跡となる。

2011.4.5 自分を突き動かすもの

「人間、生まれてきたからには一旗揚げる」と意気込む人も多いと思うが、「人」という文字の如く、他人との関わりを持つなかで、人は達成感を感じるものだ。それは仕事であったり、趣味であったり、奉仕であったりする。いずれにしても、他人から言われて行動する以上に、自分の内面から突き動かすものがあれば、より意欲的になれる。私の仕事人生は後半戦に差しかかってきたが、有償・無償を問わず、動機であれ、経過であれ、結果であれ、社会に役立つと信じる仕事や役割をやり続けたいと思う。

2011.3.11 人生における役割の変化

なんと、「社会人のスタート=新婚生活のスタート」だった早熟?の私は、職場では、先輩からダメだしの連続だった。しかし、生活の糧を得なければならず、「石の上にも3年」のことわざを守り、ただひたすら一人前に近づくよう努力した。当時、先輩から、「一つも良いところがない」と言われた時はショックだったが、色々な経験をさせていただき、20年のサラリーマン生活を経て、独立に至った。しかし、年を重ねるごとに、そんな私に役割の変化が起こっている。地域における役割である。父が健在の頃は、居留守を使うくらい、あまり地域との交わりは好きではなかった。ところが、一つ、また一つ、地域における役割が生まれてくる。好むと好まざるにかかわらず、受けていかざるを得ない状況になる。報酬を得る仕事が中心の頃と異なり、奉仕に近い関わり方が求められる。そんな「人生における役割の変化」を、ようやく肯定的に受け止める「年頃」になった。

2011.2.24 僕の悩み

先日、某キャリア関連のセミナーで講師を担当していたところ、20歳代の男性が机上のペーパーに「僕の悩み」と題して、十数行にわたって書き綴っている姿を見た。セミナーは、応募書類の下書きだったから、「僕の悩み」を書き込み時間ではなかった。悩む人に、悩むなといってもしかたがないし、人生立ち止まることは誰だってある。しかし、考えているばかりでは埒があかない。まずはがむしゃらに突き進んでみるということができないのだろうか?と、ついつい考えてしまう。悩む間もない位、今日の糧を求めて暮らしていた時代があった。豊かな時代にはなったが、物質的に豊かになっただけで、心豊かな時代とは言えない気がする。経験の積み重ねが人生なんだから、いろいろチャレンジしてみたら?と考えるのだが。。。

2011.2.3 キャリア支援の難しさ

再就職の個人相談や就職支援セミナーでの質問を受ける時、私は、とにかく話しを聴くように心がけている。話しをしっかり聴くためには、効果的な質問をするようにしている。質問のしかたとしては、オープンクェスチョンという質問形式を多くとるようにしている。はい、いいえ、好き、嫌いで終わらない質問である。今の心境や課題、これからについて、ひも解くように理解が深まる。しかし、他者をより良き方向へ導くほど難しいことはないと思う。自分だって個性がある。他者も当然、個性がある。足元には、今歩いている道があり、振り返っても自分だけの道がある。つまり、これからのことを考える時、皆それぞれ自分の道の延長線上で考えていくのだと思う。それを、より良き方向へリードする(今までとは違った見方や価値判断をする、意識を変える、など)というのはなかなか至難の業である。

2011.1.18 ミスマッチと言うけれど

富山の雇用失業情勢を見ていると、新規求人数は7,000件(H22.11は6,700件)近くあるが、その月に採用決定した人数は、28%程度しかいない。約2,000人だ。昨年同月(H21.11)では、約36%だったので、企業が採用に時間をかけているのがよくわかる。決して、採用を見合わせているのではない。そういったデータをもとに、就職支援セミナーでは、履歴書の工夫や職務経歴書の作成について促すのだが、反応は決してよくない。「履歴書だけで、職務経歴書を出さなかった人が、採用決定していましたよ」とか、「テキストに載っているのは、経歴を誇張する書き方が多く、逆に採用にマイナスになるんじゃないですか?」といった反応も寄せられる。ミスマッチは、企業側の問題だけではない。応募者自身も、自分の経歴を書面上少しでもわかりやすく伝えるのは当然じゃないかと思う。素直に、そして求人企業側の視点にも立ってみて、真面目に取り組んで欲しい。

2010.12.24 年内のキャリア講師、無事終了

昨日の飲み会では、今日の講師の仕事もあり、ちょっとセーブしていた。しかし、大勢と飲んでいると飲み過ぎてしまうもの。今日はやや二日酔ぎみ。就職支援セミナーの講師を頼まれて幾年かになるが、毎回、力の限りを尽くしている。先週は、中高年者が多く、暖房の温度調節ができない部屋でもあり、だれ気味だった。アンケートにちゃんと反応がでてくる。今日は、二日酔いぎみであったことから、最初から丁寧に話しをした。なんとか、アンケートも好評にて終了。年内の講師は今日で終了したが、良い終わり方だった。来年も気をつけたい。明日は、弊社事務所で、講師を頼んで勉強会を開催する。大雪の予想であり、心配だが、無事終了することを願っている。そして年内の仕事は完了する。来年は、更に良い年にしたい。

2010.12.13 個性を出すことと我流は違う

民業を圧迫しているとの批判もあるが、職業紹介情報の大半は公的機関であるハローワークが握っている。民業がわざわざハローワークで求人情報を検索し、企業へ人材派遣の営業をかけているという噂も聞く始末だ。一方、採用情報をホームページ上に掲載し、いちいちハローワークへ求人を出さない企業もある。特に近年、企業は採用に時間をかけている。応募者多数であっても、面接を繰り返し、適任と判断しない限り採用を見合わせるケースだってある。一方、就職活動を行っている求職者の行動は、企業の変化に対応できていない感がある。以前記憶した履歴書のノウハウ、面接の応対のしかたなど、今の自分で最善のことをやれば、採用決定につながるとの思いが強い。しかし、就職戦線は日々変化している。我流で進めては壁にぶつかる。ハローワークを中心に、様々な情報(就職活動の最新ノウハウや企業の採用決定過程など)を入手し、その上で個性を出す応募のスタイルが適していると考える。

2010.11.11 職業選択の自由

役所や企業、事業所で働いて給料を得る働き方が一般化しているが、考えてみれば、一昔前までは、農業や家内小売業、家内工業といった自営スタイルが中心だった。もちろん、戦後、朝鮮戦争特需などを経た産業構造の大変革がもたらした結果ではあるが、最近は、どうも働き方の選択が多様化しているとは言い切れない。地元の某大学4年生の就職内定率が50%程度だという話しを聞いた。「ヨーイ・ドン」と同じスタートを切らないと、最後まで差がついたままになるかもしれない時代なのだという。あまりにも窮屈過ぎやしないだろうか。私たち大人は、子供に夢を持てと言いながら、レールの上を走ってくれないと不安でたまらなくなる。しかし、そこを我慢して、自我の延長である「職業選択」の自由を最大限尊重し続け、粘り強く見守っていかなければならない。そして、求職する側も「やりたいこと」、「就きたい仕事」を鮮明にし、自己アピールをし続けて欲しい。きっと活路は開けてくる。

2010.10.14 自発的離職者の再就職

自己都合による離職者の再就職がスムーズにいっていないという。特に、20歳代の若年層の再就職が難しいようだ。中途採用の多くは、経験者優遇であり、前職で培ったスキルをアピールして再就職するケースが多い。しかし、若年層の場合は、社会人の経験年数が短いことから「売り」につながるスキルが不足していると採用側企業には映ってしまう。これを打破するにはどうすれば良いだろうか。一つは、自分の価値を高める戦術がある。仕事上のスキルは不足していても、採用後の将来性は未知なわけだから、仕事に対する「自分」の価値観や意欲・熱意、社会生活における「自分」の生き方や普遍性などをしっかり書面や口頭で伝えることができるよう自己分析することが大切だ。

2010.9.9 雇用!雇用!というければ

円高が進行し、輸出企業の海外進出に歯止めがかからない。海外売上高比率の高い企業は、日本国内の雇用を真剣に考える必要がないのだろうか。上場企業で、海外売上高比率のわかる400社程度を平均すると40%程度に達する。、ファーストリティリング(12%)や楽天の海外売上高比率はそう高くないが、社内の公用語を英語にすることを決めた。だんだん働きにくくなるなあ。一方、政府が雇用!雇用!と言い始めた。介護や環境・エコ関連などの成長分野で雇用不足が生じているというのだ。しかし現実を見てみると、介護分野でも医療分野でも、経験者が必要なのだ。他業界を退職し、職業訓練を受けたからといって現場の即戦力とはなりにくい。採用のハードルは高い。

2010.8.6 職業訓練

職業訓練を受けながら失業給付等が受けられる<職業訓練(雇用能力開発機構等が実施)>については、失業給付の給付要件が厳格化されるという。遅刻したり、早退する受講者があり、真面目に取り組んでいる受講者の意欲をそぐケースがあるとのことだ。とりあえず失業給付を受け続けるには、就職活動を継続していなければならないので、受講意欲のないまま職業訓練を申し込み、3ヶ月程度の一定期間、教室に通うわけだ。私も以前、<起業コース>という職業訓練の講師を務めたことがあるが、実際に起業意欲のある人はわずかだった。再就職の支援は必要だと思う。スキルアップのために職業訓練を受けることも大切だ。しかし、コースによっては、3倍から5倍にもなる受講者を振り分けるには、どうすれば良いか。私は、受講目的の論文提出に加え、一次面接、ニ次面接という形で、選考過程を増やすことだと思う。意欲の低い人は、その過程で振り落とされる。

2010.7.7 履歴書

日本の履歴書は、JIS規格で定めれられているが、アメリカでは自由書式であり、日本でいう「職務経歴書」に似ているという。最近、履歴書に対する質問がいくつか寄せられた。パソコンで、職務経歴書と履歴書を上手に組み合わせて、見やすく加工して出しても良いか?履歴書の職歴欄を記載する際、書きたくない職歴を省いて良いだろうか?履歴書の右下に職歴を記載するスペースがあるので、職歴はそちらに詳しく書くから別途「職務経歴書」は作成しなくても良いか?などである。以前は、履歴書は手書きでないといけないのか?パソコンで記載してはだめなのか?短期間のパート・アルバイトはどうすれば良いか?といった質問が多かったので、最近は、より自分の個性を反映させることの是非について確認されたいようだ。私は以下のように考えている。書式については、JIS規格で定められていることから、自由な書式で記載するのは止めたほうが良いだろう。履歴書と職歴書が一枚になっているものは使用しないほうが良いだろう。履歴書とは別に職務経歴書を記載した方が良いと言える。パート・アルバイトの記載については、一社一社順番に記載していくのではなく、パート雇用期間とかアルバイト雇用期間といった形で括って、その下に社名とカッコ書きで職務を記載していった方が良いと思う。つまり自分なりに工夫して記載するのが「今風」の履歴書の書き方だと言える。

2010.6.15 プラス思考の維持が欠かせない

昨日、就職関連のセミナー講師を務めた際、雇用情勢の厳しさが伝わったせいか、中高年の受講者の一部に、再就職は難しいと感じる人がいた。中高年をひとくくりにすると、確かに難しい年代かもしれない。しかし、一人一人のスキルは違うはずだ。経験や能力、資格は個々の資質であって、年代層に特有のものではない。やりたいことや就きたい仕事が決まれば、行動あるのみで、行動した結果、他の能力や資格が求められたら、職業訓練や資格へのチャレンジという方向性が見えてくる。再就職を果たすというしっかりした目標があれば、早く動き出し、広範なアンテナを広げて情報収集を図る結果、応募求人を捜し当てられる。マイナス思考になりがちな自分は居るが、マイナス思考の延長線上にプラス思考は芽生えにくい。若年層は経験不足を嘆くかもしれない。転職歴が多いと不安を感じるかもしれない。みんな不安を抱えながら再就職を目指している。決して自分だけが不利な状況に置かれているわけではない。

2010.5.20 自分を信じるのみ

若年層の求職者は、職歴の不足や実務経験の少なさに不安を感じる。中高年の求職者は、「もう、この年で採用してくれる企業はないのでは?」と疑心暗鬼になる。転職歴の多い人は、企業側の視線を必要以上に気にするかもしれない。求職者一人一人に悩みがある。しかし完璧な人間など、この世にいるわけではない。1年以上の失業者が100万人を超えるという。就職活動はセルフマーケティングである。自分を信じて、意欲的に!コンスタントに!そして柔軟に!活動を続ければ再就職決定の果実は必ずや訪れるし、早まることは間違いない。

2010.4.16 低賃金は企業を足を引っ張る

昨年末から中途採用の賃金水準が軒並み下がってきた。石川や富山での求人情報を検索していると、多くは1~2万円ダウンしている。事務職では、昨年15万円前後で出ていた求人が、今は多くが13~14万円になっている。介護職では、15万円を超えていた求人が、ホームヘルパー2級要件の求人で13~14万円台もある。保育士の正職員求人では、12万円台の求人があった。人件費を抑制したい雇用側の思惑はわかるが、デフレスパイラルを助長しているような気がしてならない。賃金が抑制されたら、当然、消費に向かうお金の流れが細くなる。企業の売上にも影響を与えるだろう。無い袖は振れない気持ちもわかるが、人「財」をしっかり金銭評価しないと、人「材」のままで、人も育たないだろう。ふと、企業の「2-6-2」の原則を思い起こしている。

2010.3.26 求職活動の姿勢

公的年金の受給開始年齢が近づいてくると、「あとひと踏ん張り」というやる気と「まだあと何年」という少々気おくれしたような感覚に襲われる。それが再就職を目指す場合の活動にはてきめんに影響する。また、若年者にあっては、未知の可能性に心躍らせている人と、職歴の短さにただひたすら焦燥感を感じている人がいる。場合によっては、自分が置かれている雇用不安を他者の責任に転嫁している人がいるかもしれない。人それぞれ、様々な場面での「その姿勢」が求職活動ではターニングポイントとなる。生い立ち、生き様、価値判断の基準が直に影響するのだ。就職支援セミナーの講師を担当していて、年配層の二極化とともに若年層の二極化にとても不安を感じている。

2010.3.15 キャリアカウンセラーの求人

今年に入り、ハローワーク自身の雇用や再就職支援会社の求人などにキャリアカウンセラーの求人が目に付くようになってきた。キャリア・コンサルタントとも称するが、厚生労働省の技能士検定試験にも加えられており、数年前には、厚生労働省が5万人計画を打ち出していた。雇用環境が改善されないことや雇用のミスマッチが減らないことが原因で、人材を確保したいのだろう。ただ、再就職支援という仕事は、求職者の経済環境や多様なニーズに対し、カウンセラー側が無理に求職者をリードするわけにもいかないので、早急な結果を求め過ぎると現場と雇用主側に乖離が生ずる心配がある。雇用の目的はわかるが、実績が伴うまで辛抱してもらいたいものである。契約は1年契約なので、応募する側も思案のしどころだ。

2010.2.11 求人情報

会社を辞める人もいれば、その会社へ応募する人がいる。通常、労働の自然移動が自然発生的に起きる。だから、求人が出る。もちろん事業拡大による求人もある。ただし、一社単位で考えてみると、退職者が日常的に出てくるわけではないし、事業が拡大の一途を辿るわけではない。仮に応募者が心から待ち望んでいた職であっても、見過ごしたら、他の人に就職の機会を与えるだろう。近年、企業HPに採用情報は掲載されてはいるが、ハローワークには出されていない求人や、社内情報として採用情報が流されているがハローワークでは見かけない求人がある。新聞の求人欄は、当然、有料にて掲載されているだろう。ハローワークに求人広告を出さないで、なぜ、コストを支払って求人情報を出すのだろうか?また、巷には無料情報誌がいたるところに置いてあり、アルバイト・パート比率が高いとはいえ、正社員情報も流されている。様々な理由があるにせよ、これが100%という情報はあり得ないということだ。常にアンテナを張り巡らし、就職するんだという強い意志のもとに、コンスタントに情報収集を図り、活動していくことこそ、適職決定の道筋が見えてくる。 

2010.1.27 どうしてこんなに面倒になったの?

月に数回、履歴書や職務経歴書といった応募書類の作成についてセミナー講師を勤めているが、先日、終了時に、標題の如く、「どうしてこんなに面倒になったの?」と聞かれた。確かに、履歴書の職歴欄は少々詳しく記載した方が良いし、右側の志望動機については、応募先企業をイメージした「自分ならではの志望動機」であった方が良い。また、面倒でも、履歴書以外に「職務経歴書」を作成し、的確に職歴をアピールした方が良い。この作業を面倒だと感じたら、就職活動を粘り強く継続していくことは難しいと言える。しかし、自分のことに置き換えてみると、昭和51年時における私の就職活動といったらお粗末なものだった。親が帰郷させるために紹介してくれた前職へ応募し、採用試験というものを受けて、なんとかぎりぎりに内定をもらって就職することができた。古き良き時代とも言えそうだが、のんびりとした就職活動だった。だが、雇用環境は時代とともに大きく変化する。今の時代を生き抜くには、やはり、今風の就職活動に早く馴染んで素直に取り入れ、再就職決定という朗報を自分の手で引き寄せなければならない。

2009.12.30 職業訓練

職業訓練を希望される求職者が増えている。内需型産業は、経済の成熟と少子高齢化の進展で、需要掘り起こし型の事業戦略を余儀なくされている。輸出型産業は、アジアの復興に支えられてはいるが、円高による利益の圧迫に苦しんでいる。業界の変遷はめまぐるしい。企業や団体の利益の源が、働く人の収入源(給与)になるわけだから、企業や団体にとって、自分の職業訓練がどのような貢献をもたらすかを客観的に考えなければならない。職業訓練は、緊急避難的なものであってはならない。

2009.12.9 雇用の形態

常雇(じょうやとい)という言葉がある。常雇であれば、文句を言われる筋合いはない、といった観がある。最近の求人を見ていると、日給月給制や日額給与の賃金提示が多いのに驚く。月給制との大きな違いは、休日や祭日が多い月は賃金が少ないことだ。常雇といっても安心はできない。しかし、近年の雇用形態の推移を考えてみると、サラリーマンが一般化する前は、日雇いの仕事や出稼ぎの仕事、個人自営業のお店で働くなどの仕事が多かった。農民にあっては、農繁期は耕作の仕事があり、農閑期に出稼ぎに出かけるなどの働き方があった。経済成長と相まって、会社で働くというサラリーマンが一般化したが、経済の成熟やグローバル化の進展により、事業縮小や倒産・解雇が日常的に起こりうる環境になってからは、企業も雇用に慎重になっている。また、最近は、トライアル雇用というものがある。試用期間との大きな違いは、期間内にクビにしても理由は問われないことだ。そのまま定着したらハローワークから補助金がでる仕組みになっている。雇用の形態は、時代とともに変化する。サラリーマンが一世を風靡した時代は、過去のものになりつつあるのかもしれない。

2009.11.15 個人相談を通じて

今年度に入ってから30名を超える個人相談を担当しており、就職支援業務のウェートが高まっています。明日の月曜日は、13名のご相談を受けることになっています。これまで就職支援の個人相談を担当していて感じることは、再就職の活動をスタートさせた時点の気持ちに個人差があることです。誰しも雇用不安を感じることは共通していますが、頭で考えすぎるより、行動に移した人が再就職に成功していると思います。「景気後退で雇用情勢は最悪だ!」、「自分の経験を活かせる求人はほとんどない!」、「これといった資格がないので、やはり職業訓練を受けてからでないと就職は難しい!」、「今は最悪期だから、もう少し景気が上向いてからでないと就職活動をしても意味がない!」、「年齢的に考えても自分を採用してくれるところはない!?」確かに頭をよぎることはあります。しかし、ハローワークに出向いたなら、気に入った求人票(自分の経験に多少関連がある、資格が活かせそう?など)を職員に差し出し、紹介状を書いてもらって、実際に応募してみるということが大切です。その結果、面接に呼ばれるかもしれないし、呼ばれないかもしれない。面接に呼ばれたら、精一杯、自己PRして頑張ってくる。その結果、採用になるかもしれないが、不採用かもしれない。しかし、行動に移したことが、どれほど大きなバネになるかわかりません。まずは行動してみること。そして継続することがとても大切です。

2009.10.16 職歴と資格

私見ですが、最近は、有資格者の方が、職歴の豊富さに比べ、再就職の決定が速い傾向にあると感じています。しかし、資格があっても経験がなければ、選考では有利とはなりません。経験豊富でも、応募先企業にとって、限りなく100%に近いマッチングがなければ、採用決定には至りません。当然、資格とその資格を活かした職歴があれば、有利となるわけですが、年齢面であったり、給与面であったり、雇用形態で条件が合わなければ、内定受け入れや雇用決定という判断には至りません。有効求人倍率の低下以外に、雇用環境は難しい局面を迎えていると言えます。そのような環境の中、再就職に有利となる条件について再考してみました。やはり、資格がものをいう状況が高まっているのではないかということです。もちろん応募職種に活かせる資格が有効だということは言うまでもありません。資格を持っていたって?という意見はよく聞きました。資格と仕事は別だ!という言葉もよく耳にしました。しかし、雇用側も資格をベースにした職務経験を求めている以上、応募職種に関係の深い「資格」を取得することは、再就職の活動において必ずやプラスに働くものと考えます。

2009.9.29 完全失業率

9月末になり、そろそろ8月末の雇用失業情勢に関する統計が発表される。7月末の完全失業率は、全国平均で5.7%だった。各県で相当なばらつきがあるが、仮に完全失業率を5%と想定して、雇用失業情勢を考えると、100名の労働力に対して、95名が就業しており、5名が失業中ということになる。極端な話、アメリカの自動車産業の中心であるデトロイトの完全失業率は2009年6月のデータで17.1%だ。日本の場合、100名の労働力人口にあって95名が就業中であるという逆数で捉えると、再就職に光が見えてくる。それを経済の遅行指数である完全失業率の悪化だけで捉えると、暗闇が続くだけとなる。端的な話、再就職活動は、5名の失業者の入れ替わりといえる。就職活動を後回しにすると、後から来た人(つまり自分より遅い時期に失業した人)に先を越される。応募活動に工夫が足りないと他の人を優先される。自分を信じて、謙虚な気持ちで、ひと工夫もふた工夫も応募書類を修正しながら、頑張るのみである。必ず結果はついてくる。

2009.9.5 就職決定の道筋

退職した後、再就職先が決まるまでの道のりを故事に例えると、「五里霧中」という言葉が当てはまる。五里霧中の進み方として、「霧が晴れるまで待つ人」と「明かりを求めてがむしゃらに突き進む人」、そして「足元の薄明かりを頼りに一歩一歩確かめながら進む人」がいる。就職活動においても同様に、雇用環境の悪さから、年末や来春まで雇用が改善する時期を待つという考え方がある。しかし、先のことはわからない。かといって、がむしゃらに突き進んでいては、不採用になった時のダメージが大きくなる。私は、自身の再就職支援の経験から、「足元の明かりを頼りに一歩一歩確かめながら進む」ことを推奨する。3か月、4か月と決定の道のりは長く続くことがあるが、活動を継続していることで、再就職決定の確率が確かなものになる。気休めで言っているのではない。再就職支援を業にしてから7~8年経つが、私の経験則から言えることでもある。自分を信じ、修正すべき点は修正し、一歩一歩休まず進んで欲しいと思う。

2009.7.18 雇用環境の厳しさ

応募する側で考えてみれば、「なぜ、私を採用してくれないのか?」と思う。企業側にとっては、「人は欲しいが、育てる余裕がない。だから即戦力となる経験が必要!」と断じる。双方、理はある。先日、某ホテルの大ホールで、経営者100名余を集めたセミナーが開かれていた。テーマは、「人財確保」だった。働く側にしてみれば、「とにかく採用してもらえば、早く仕事を覚えて会社のお役に立てるよう頑張ります」と言う。しかし、雇用する側にとって考えてみれば、雇用によって、給与や社会保険料等の人件費がかさむので、少なくとも人件費の数倍の利益を、入社後すぐにでも上げてくれる人を望んでいる。どう考えても、今の経済環境において、求職者側に高いハードルがある。「応募書類を提出したんだから、面接可否や採用可否を判断するのは企業側で、もちろん、私を高く買ってくれるでしょうね!」といった企業任せ・人任せでは、就職決定という朗報が遠くなるばかりだ。求職者には、さらなる工夫が求めれれている。

2009.6.18 企業の伸長と雇用

全国展開しているチェーン店は、例えば一年間に、新規出店200店舗で閉店100店舗の結果、計100店舗の店舗数増加となり、前年比売上げ7%増に貢献したといった具合に企業伸長を図っている。この間、100店舗の閉店によって職を失った人や店舗開業にあたって独立したが廃業を余儀なくされた人も多いだろう。近年、企業と雇用が必ずしも一体ではない。従業員は、いつ首を切られるかわからないので、企業に対して全幅の信頼を寄せられないでいる。企業も社員を子供のように思い、育成しようというゆとりはない。製造業の落ち込みで労働生産性が下がっているという。労働者を生産工程の一部と見なしてしまうと、さらに労働意欲が損なわれる。「企業は人なり」という格言があるが、新たな時代に向かって今こそ大切な言葉である。

2009.5.20 新卒から、何ができるか?を問われる時代

大変な世の中になったものです。これまで、新卒の場合、クラブ活動やアルバイトなどを通じて、自分が担ってきた役割をどのようにこなしてきたか、頑張ってきたか、などの自己PRを中心に行えばよかったと思います。それが、最近、会社に入ったら、即戦力としてどのように役立てるか、困難にどのように立ち向かっていけるかを、より具体的に話さなければならないとのことです。昨日のNHK「クローズアップ現代」で取り上げていました。学生時代を自由気ままに謳歌できる頃が懐かしい。就職活動に敗れ去ったら、仕事にも就けない、結婚もできない、といった恐怖にさいなまれるようです。しかし、人生はそんなに狭いものでしょうか?大会社ばかりを目指していないで、自分は何が好きで、どんなことに興味があり、仕事にするんだったら、こんな仕事に就きたいな?といった夢の気分で考えた方が幸せです。そんな夢物語は、現実を知らないものが言っていると思うかもしれませんが、そうやって苦労して入った会社でも、大卒で3年以内に退職する人が36%を占めるという現実を考えるとうなずけるのではないでしょうか。

2009.4.21 求人情報の不思議

富山県の2月有効求人倍率は、0.53であり、昨年同期の1.02倍を大幅に下回る状況となっている。月間有効求人数は、13,000件を超えているが、月間求職者数は、21,000人余の方が就職活動を行っている。求人における正社員の割合は30%台であり、パート比率は、45%を超えている。以前、狭き門が続き、今後も雇用情勢の悪化が予測される。求職者の皆さんは、毎週水曜日に更新される新規求人を頼りにハローワークへ出向く。一方、企業は、若干名の求人情報を出し、書類選考でふるいにかける。しかし、私は不思議な現象を見たことがある。履歴書・職務経歴書を出し、面接に呼ばれた求職者が、面接での感触を頼りに採用決定を心待ちにしているところで、同様な新規求人を、また、ハローワークに出している企業の存在である。2月に出されていた求人情報は、4月中旬を過ぎても、またハローワークの新規求人として、求職者の目にとまり、希望を抱かせている。企業は、「人」から成り立っていることを自覚してもらいたいものである。

2009.3.25 再就職への道

衣・食・住に関連した職業から始まり、それぞれの分野での周辺産業が発展してきた。衣・食・住のいずれを満たすにせよ、人は働かなければならない。現代社会では、働くことで賃金などの対価を得て、衣服や食品、住居などを求めてきた。しかし、世界経済の同時不況によって暮らしそのものが脅かされている。突然、自宅待機を言い渡されたり、半ば強制的に早期退職を勧奨されることもある。その結果、雇用を失った人々は、一時呆然と立ち尽くしてしまう。そして、これから先の職業を考える。過去の経験で培ったノウハウを活かす同業他社への再就職を考える人も多い。しかし、退職の原因となった不況業種での再就職は難しい。景気は、概ねサイクルを描くので、いずれ復活することもあるだろう。しかし、数年先まで待つことは難しい。私は、転職を余儀なくされた場合の再就職の決め手となり得るのは、他業種で活かせる転用可能なスキルを見つけ出すことだと思う。

2009.2.27 「120%の力」№2

以前にも同じことを書きましたが、また感じたことなので続編です。私は、月に数回ですが、就職支援セミナーの講師を担当しています。先日は、基本コースと履歴書の演習コースを担当しました。最後に受講者のアンケートを取りますので、その日の出来不出来が読み取れます。どんなに頑張っても「参考にならなかった」というアンケートは数枚あります。どんなに不出来だと感じても、1割程度は、「とても参考になった」と評価されたりします。不思議なものです。最初から斜に構えて聞いている人。とても意欲的な人。不安な面持ちのまま自信がなさそうな人。キャリアのアピールが強すぎる人。転職歴が多すぎる人。退職後の経過日数(空白期間)が長すぎる人。様々です。いつも一所懸命やっていますが、自分の出来不出来や受講者人それぞれの面があり、その日その日の評価はまちまちです。最近、感じるのは、私は120%の力を出さないと普通にできないということです。100%ではあたりまえ。私の力量でしょうが、就職支援セミナーの講師に関しては、特に体力を使い、結構ヘトヘトになってしまいますね。

2009.1.30 自分を突き動かすもの

自分を突き動かすものがなかったら仕事は長続きしないだろう。それは、自分の夢であったり、価値観であったり、役割であったりする。あまり重いものをしょい込む必要はないが、何か自然に突き動かすうねりのようなものが体にわき起こらないと前に進めないと思う。何のために働くかを考える余裕すらない場合もあるが、内なるエネルギーが燃え続かない限り、仕事のやりがいであったり、生きがいであったりするものは見つからないだろう。日本のように成熟した社会になればなるほど、人の想いは複雑になる。考えすぎてもいけないし、何も考えずにぼーとしていてもらちがあかない。誰だって燃えることができるし、燃え続けることができる。そう信じてお互い頑張ろう。

2009.1.17 履歴書のはなし

書類選考が通って、面接に呼ばれた人の実話です。面接で履歴書の話になって、「とてもきれいで、丁寧な字で書かれていますね」と面接担当の人が言ったところ、応募者が、「私は字がきたないので、家族に書いてもらいました。きれいな字でしょう」と誇らしげに説明されたとのことです。採用判断は、不採用でした。また、積極的な求職者の話です。「ハローワークに出ている求人に対し、3・4社続けて応募したいので、履歴書の志望動機は同じ内容にしました。私の志望する職種は一本に絞っているからです」。しかし、応募された3・4社はいずれも不採用になってしまいました。履歴書の使いまわしは良くないということです。応募先企業にとって、書類選考の段階で、自社に対する志望動機を一字一句読み取っているに違いありません。

2008.12.22 雇用失業情勢

世界経済の急激な減速と円高が相まって、日本経済の先行きが不透明になっている。毎月の月はじめに出される雇用失業情勢に関する統計資料が、22日になっても発表されていないのを見ると、各県の労働局がいかに慌てているか、うかがい知ることができる。新聞やテレビでは、毎日のように、派遣社員の契約打ち切りなどを報じている。しかし、危機は正社員にだってある。企業そのものにだってある。リスクは、常に私たちの日常に背中あわせで存在する。日常生活において、常にリスクが存在することはわかっているはずなのに、リスク管理を怠ると、悲惨な目に逢う。家族や身内が救ってくれることもあるだろう。しかし、自分自身でリスクコントロールができないと、不測の事態を乗り越えることができない。仮に職を失った場合の資金準備はできていたのだろうか。3か月や半年の貯え、1年や2年といった貯えがあれば、安心して次の仕事を探すこともできるのではないだろうか。

2008.12.8 仕事と上手に付き合う

仕事が人生に与える影響は大きい。学生時代の同級生が、先日脳出血で倒れた。意識不明の重体だという。公務員から転身し、ビジネスの最前線で頑張っていたそうだ。卒業以来、30年余会っていない学友だが、私と妻の共通の友人と結婚したこともあり、気にかけていた。実は、今週末に東京へ出張することもあり、妻を連れて、学友の妻と久し振りに会うことになっていた。11月中旬の連絡によるが、彼は仕事が忙しくて同席できないとのことだった。その矢先の出来事である。仕事は、人生の生きる源になる。きっとやりがいを感じて、体力以上の努力をしていたのだろう。集中治療室に入っているようだが、見舞に行きたいと思う。まさか、こんな形での再会になるとは。。。仕事と上手に付き合う必要がある。

2008.11.27 スーパーマンにはなれない

「しごと」は日々の積み重ねであり、「経験」の積み重ねがキャリア形成につながります。過去は、キャリアの履歴であり、現在は、足元の到達時点の自分を指し、将来は、その延長線上にあります。人は、スーパーマンにはなれない。これまでまったく経験のない「しごと」が、急にバリバリできるようにはなりにくい。けっして、夢を捨てろというのではありませんが、日々の経験こそ将来の仕事につながるものと信じて、確かな一歩を着実に歩んでいく必要があります。

2008.11.18 業績と雇用

家具・インテリアの「ニトリ」というチェーン店がある。原材料を輸入していることから、円高が貢献し、業績が極めて好調だ。今月から360品目を値下げし、合計1000品目の値下げになるという。円高は、輸出産業には痛手だが、輸入産業にはプラス材料になる。円高によって、ガソリン価格が大幅に下落し、110円台までになっているが、一方、ガソリンスタンドの廃業が相次いでいる。極端な円高や円安、株価の乱高下は、企業に大きな負担を強いる。しかし、雇用面では、これまで思ってもいなかった雇用が増える要素がある。一時期、製造業が見向きもされなかった時代から製造業が再び脚光を浴びたかと思うと、もう、雇用不安が芽生えているといった具合で、産業の流動化に伴い、雇用も流動化している。しかし、ここで言う雇用の流動化とは、失業不安のみを指すのではない。違った産業での雇用が生まれる要素に対して、自分のスキルも自在に合わせられることができるようにしておくという流動化だ。

2008.10.23 失業なき労働移動

厚生労働省の技能検定試験にキャリアコンサルタントが加わります。先日、検定試験のうち、学科試験の特例講習を受けてきました。数年前、厚生労働省がキャリアコンサルタント5万人養成計画を打ち出したことから、10社程度あった資格認定機関による民間資格を統一し、国家資格に位置付けする流れになるとは思っていました。しかし、その目的がよくわかりませんでした。今回の特例講習を受けて感じたことは、厚生労働省が考えるキャリアコンサルタントとは、退職後の再就職支援を行うことを主眼とするのではなく、転職を考える人を在職中から支援し、「失業なき労働移動」を実現することだったんです。つまり、企業内にキャリアコンサルタントを配置し、在職者のキャリア支援を行う体制作りが目的だということです。そうすることで、失業率を改善するとともに雇用保険の安定化を図ることができます。理屈はよくわかりますが、率直に言って、机上の空論にならなければ良いのにと感じてしまいます。

2008.10.3 厚生労働省の技能検定試験

新たな民間資格がその時代にマッチしていると、資格認定団体が数多く生まれ、通信や通学によって資格は取得できる。しかし、知識や実務レベルに差異が生ずるという。ファイナンシャル・プランナーの時に経験済みだが、今般、キャリア・コンサルタント(私は自己紹介する時にキャリアカウンセラーと言っているが)の民間資格とは別に、厚生労働省が国家資格として技能検定試験を実施するという。2級で実務経験5年以上、1級になると10年以上の実務経験を有しなければ受検できないようなので、かなり専門的だ。しかし、いつも思うことだが、資格と仕事は別物だ。資格があれば、確かにキャリア関連の仕事を請け負うにはプラスになる。しかし、生活を支えるビジネスにはなりにくい。資格をビジネスとして捉えるだけでなく、自分の人生にとって有益なものとなるかどうか、といった哲学的な視点で捉えた方が、資格と仕事のミスマッチを防ぐことになると思う。

2008.9.25 ミニマムライフ世代

20歳代にミニマムライフを送る人が多いという。「最小限の支出しかしない」、「しっかり貯蓄をする」、「家で「まったり」することが多い」などの共通点があるそうだ。しかし、その世代の数人に聞いてみたところ、「お金がないから、使えないんです」という状況もあるという。正社員になっても就業形態がきつく長く勤めることができない場合や、会社側が正規雇用を嫌い、働く側が非正規雇用による就業を余儀なくされる場合など、生活を支える収入面に不安定要素が多く、自己防衛をせざるを得ない環境にあるのだと思う。

先日、20歳代中頃の男性に話を聞いた。夕方5時から翌朝8時までの夜勤が続いて体を壊したのだという。中途退職といっても人それぞれ様々な理由がある。中途退職は、表面上に現れる「自己都合」による退職ばかりではない。会社は、少数精鋭で利益を挙げないと他社との競争に勝てない。他国との競争に勝てない。社員が多くなれば、付加価値を高めて、人一倍以上の働きをしてもらわないと困る。しかし、社員一人一人の福利厚生を充実しないと、永年勤続による付加価値の高い社員も生まれない。

2008.8.30 雇用の変化と自分の暮らし

世界経済がグローバル化し、「内需」の業界と言えども海外へ進出している企業が現われている。ベスト電器や吉野家など、海外の売上高比率が10%を超えている日本のいわゆる内需企業が元気だ。ミニストップやファミマ、セブンイレブンなどのコンビニも海外に出店している。もちろん雇用は地元採用なんだろうが、当然、日本の本・支社からも社員が派遣されているのだろう。様々な変化がチャンスをもたらすことは言うまでもないが、働く側にとってみると、結構しんどい面もある。世界を駆けまわって、諸外国のビジネスマンと渡り合う。また、国民性によって異なる消費動向をつかみ、売上を拡大する。このようなキャリアを積むことは、人生にとってこのうえない喜びだろう。しかし、「家族の暮らし」といった面から考えると、不安がよぎる。単身赴任なら夫婦の絆が危ぶまれる。こどもがいるなら、親と子の関係が希薄にならないか。自分の働き方は、人生に大きな変化をもたらす。企業に身を委ねるだけの雇用であってはならないと思う。

2008.7.29 コンサルタントとカウンセラー

私は、就職支援の仕事を行う時、キャリア・カウンセラーと名乗って仕事をしていますが、同様な資格者では、キャリア・コンサルタントと名乗っていらっしゃる方も多いですね。コンサルタントとカウンセラーはどう違うかよくわかりませんが、私の個人的な感覚としては、コーチングのように、他者をより良き方向に導くようアドバイスするのがコンサルタントで、もっぱら受容的態度で接し、一緒に考え、進むべき方向性を模索するというのがカウンセラー、つまり相談業務を核とした仕事であり資格のように思います。従って、私は、コンサルタントではなく、カウンセラーだという認識が深まりました。そのうち、厚生労働省が技能士検定試験を実施し、キャリア支援に関わる仕事を行う資格を統一するとのことですが、カウンセラーという名称になって欲しいものです。

2008.7.8 地場産業と全国チェーン店

チェーン化している小売店には二通りありますね。もともと地場の小売店が先行きの見通しを立てて、販売店舗を拡充していったケースと、大都市圏の小売店が量販店化して、大量仕入れによるコスト削減の効果によって売上を伸ばし、全国展開を果たしたケースです。新卒で就職するならどっち?でしょう。ある20歳代の男性には、前者を勧めました。なぜかというと、全国展開している量販店であれば、統廃合はお手の物ですね。だから、地場に密着するビジネスとはなりにくいような気がします。一方、地場で育った企業は、地場店舗を大切にし、工夫を凝らして収益悪化を食い止めたり、社員の定着率も高いのでは?企業が育つということは、消費者に育ててもらうという一面があります。社員と地場の消費者が一体となれば、顧客基盤がしっかりしてくるはずです。そんな会社に勤めて、少なくとも5年程度経験を積んだら、将来、転職を考える場合であっても、きっと経験がものを言いますよ、とアドバイスしました。

2008.6.18&19 「120%の力」

仕事をしていて感じることがあります。私は、120%の力を出さないと満足できる仕事ができないな、と。満足とは、私の満足というより、お客様の満足です。最近、講師の仕事をしていて、お客様である受講者の反応を感じ取ると、細かいミスが如実に悪い結果となって表れます。なかなか難しいものです。その日の体調や準備状況、受講者の雰囲気などで、毎回、微妙に変わります。明日は、午前と午後、そして夜の3本立てで講師をしなければなりませんが、今晩じっくり準備をするつもりです。もちろん、アルコール抜きで。

19日:さすが3本立てはつらかったですね。前日の夜はアルコールも抜きましたが、夜の部の講師は、後半で声が出にくくなってしまいました。でもこれが実力と割り切りましょう。次回、また頑張るべく努力を重ねるのみです。さて、20日の朝:これから再就職の個別相談をお受けします。お役に立てるよう、がんばります。

2008.5.24 中学校でのキャリア教育

昨晩、某中学校でのボランティア活動に関する打ち合わせ会に出席しました。私は、「14歳の挑戦」という就業体験の前に、働くことの意義やお金の大切さを話す予定です。その席で、校長先生が、中学校でもキャリア教育を行っていかなければならない。しかし、具体的にどのようなことをやれば良いのかわからない、と話されていました。確かに、フリーターやニートという言葉が若者の代名詞のように言われていますので、子供達が育つ過程で、キャリア教育が必要なのは言うまでもありません。しかし、学校が具体的にどのようなことをやれば良いのか、現場の先生は困惑されるでしょう。私は、教育の現場を教員だけに頼るのは無理があると思います。教員を大幅に増員する計画が出ていますが、教員のキャリア経験だけに頼るのではなく、もっと社会人を登用する方が良いと思います。確かに、教員より講義力は劣るでしょうが、じかに社会人の経験を生徒に伝える方が、将来の仕事をイメージするのに役立つし、興味を持つことで、「こんな仕事に就きたい」という欲求にもつながると思います。

2008.5.15 社会人入門

学校を卒業して一社会人になると、仕事をする上での常識的なことや人との関わり方において、知らないことやわからないことが続いて戸惑ってしまいます。以前は、卒業したら働くということが当たり前でしたから、戸惑っていようがいまいが、社会の一員として皆と一緒に動いていかざるを得ませんでした。歯車のように一緒に動いているうちに、会社や社会に慣れていって、そのうちに、一般的な常識人として生まれ変わっていきます。しかし、最近の傾向としては、学卒前に、様々な社会の情報を知る機会が増えていることから、飛び出す前に矛盾を感じてしまったり、不安を感じたままになって、飛び出す勇気を持てなくなってしまう若者がいます。学卒後、アルバイトで生活し、20代後半に近づいてから、ようやく「どうしよう」と自分の将来を考え始めるのです。悪く言うと、頭でっかちになっていて、体が動かないということなんでしょう。やはり、飛び込んでいって、もまれないと、自律した社会人にはなれないと思います。

2008.4.23 働き方と生きる力

端的に言えば、新卒は売り手市場、中途採用は買い手市場だと思う。在学中に就職活動を行い、新卒で会社に入った場合、企業は人材育成を念頭に新入社員を育てる。一方、中途採用で会社に入ろうとすれば、やれ履歴だ、職務経歴だ、と職務能力を問われる。仕事に就くには、厳しい視線をクリアしなければならない。ただし、働く者すべてに、このようなことが強要されるわけではない。人の働き方は多様である。雇用にこだわらず、様々な能力を発揮して仕事にしている人も多い。大切なのは「生きる力」なんだと思う。生きる力は、人生の目標から生まれる。若くても、老いても、人生の目標があれば生きられる。豊かな日本に生まれたことに感謝し、しっかりした目標を持てるよう「生きる力」を日々醸成していきたいものだ。

2008.3.30 正規雇用と非正規雇用ー②

ハローワークの求人を見ると、正社員募集が約6割、パート・アルバイトでの募集が約4割となっている。一般的な見方としては、正社員での就労は、賃金面での保障、年金や健保の社会保険制度の整備という観点から、非正規雇用での就労に比べ生活が安定しており、勧められる雇用形態である。しかし、日本の企業は、何を支えに発展してきたのか?現在、全国展開している企業やチェーン店などは、全国勤務を前提とした総合職を中心に、地域限定職やパート・アルバイトといった複数の雇用形態で支えられている。つまり企業は「人」によって支えられているという点と、賃金の抑制や社会保険の負担を軽減する雇用形態で企業収益を挙げてきたということがわかる。一方、働く者の立場からすると、賃金や社会保険のデメリットがある反面、雇用形態を選べるメリットがある。要は、働く雇用形態に関わらず、キャリアアップと言われる「自分のスキル」をどのように積み上げていくか、企業が高く評価する「職務経験」をどのように積み上げていくか、日々の働き方にかかっている。

2008.3.14 派遣、契約社員など非正規雇用について

日本の雇用形態が曲がり角を迎えていると思う。日本の雇用の三分の一は非正規雇用が占めている。日本の問題点は、人材を「人財」にしていない点だ。正社員より非正規雇用の方が人件費は抑えることができるが、人が育たないという一面とともに、収入面で低く抑えられているので、可処分所得が増加しないということだ。可処分所得が増加しなければ、個人消費が伸びず、当然、内需は増えない。外需に頼る日本企業の形態は、いつかひずみが出てくる。アメリカの個人消費がGDPに占める割合は70%を占めているが、日本人の個人消費がそれに近づくくらい伸びているという話は聞かない。人間力が委縮している。グローバル化した経済の中で競争に打ち勝ち、企業利益を伸ばしていくことは難しい。しかし、原点に帰るならば、企業は「人」であり、低賃金雇用にあぐらをかいていることは許されない。人材派遣業も含め、人の活用は、正当な対価があってこそ認めれれるものだ。「人」で儲ける企業はいずれ衰退する。

2008.3.6 三十年の講師経験って本当?

今日、担当した就職支援のセミナーで冒頭大きくとちってしまいました。その時の体調で予期せぬ出来事があります。冷汗(実際に流れましたが)をかきながら、途中から、受講者の皆さんに役に立つにはどうすれば良いかを考えつつ、軌道修正を行いました。2時間のセミナーで、1時間を経過するころになってようやくいつもの調子で話をすることができるようになりましたが、本当に人前で話をするということは難しいものです。ちょっとした気負いがあったり、事前準備が不足しているとこんなハプニングがあります。講師が特別得意とは言えませんが、年間100日を超えており、もっと自然体で話せるように努力する必要があることを痛感しました。

求職活動の話になりますが、20歳代の前向きな男性から、どんな仕事でも積極的にやっていけるので、特に職種を絞る必要がないと思います、と言われました。しかし、企業が中途採用をする場合は、やはり職歴重視(中でもアピールできる自分のスキル)です。自分の職務経歴で、もっとも自信を持ってアピールできる部分はどこなのか、自己分析を徹底的に行う必要があると思います。

2008.2.28 キャリア・カウンセラーの資格

私は、NPO法人日本キャリア開発協会の認定するキャリアカウンセラーの資格により、求職者の支援セミナーや個別相談を行っています。正式には、キャリア・デベロップメント・アドバイザーという資格名称です。デベロップメントとは、転機という意味です。このキャリア・カウンセラー(最近はキャリア・コンサルタントという名称で呼ばれることも多い)は、厚生労働省が数年前から5万人養成計画を立て、資格認定教育機関を10社程度認めて、人数を増やしてきました。ところがここにきて、人数は増やしたが、資質に相当な開きがあるということで、来年度は国家資格を新たに作って資格認定したいとのことです。そこで登場するのが、おそらく教育機関が新たに行う資格取得講座でしょう。資格を取るために、受講料を払って、国家資格をとり、さあ、仕事だと思うと、社会には独立した仕事が少ない、といった現象が起きることは目に見えています。公的な機関が民業へ業務を委託する仕事は増えていますが、専門性を求めておりながら、一方では、資格を取った後の仕事や報酬は少ない、といった「偏りのあるという現実」も把握して欲しいものです。

2008.2.21 社会人の一歩

学校を卒業したら、サラリーマンにならないと、人生のおいてけぼりを食うのか?私の知人の子は、学校卒業後、アメリカ1人旅をし、数年後に帰ってきてから、中学教員になっている。その中学校は、不登校や授業が成立しないなど、教員が相次いで辞めており、大荒れに荒れているそうだ。でも彼は頑張っている。授業についていけない子、授業がおもしろくない子、家庭生活の乱れからくる倦怠感でやる気が出ない子。いろいろ考えられるが、家庭も学校も、そこで手取り足取りする必要はないと思う。愛情を持って突き放さないと、将来、社会人の一歩を踏み出せないだろう。思春期真っただ中の彼らは、不安定な心情が先に来ている。しかし、考えていないわけではない。見放すのと、愛情を持って突き放すのでは大きな違いがある。

2008.2.13 セルフマーケティング

求職活動が長くなると、自信が持てなくなるんでしょうか。自分の職歴においてきらりと光るスキル。仕事をする上で常に意識してきたこと。それは、他人から見れば、小さなことかもしれないけど、自分が信じてやってきたことは、きっと、他人にはない能力として身に付いているはず。そんな自信が、求職活動が長くなるにつれて、揺らいでくるのかもしれない。それじゃ、自信喪失状態になった時、どうすれば良いのか。窮地に陥った時、自分を救ってくれるのは、誰なんだろう。私は、やはり、自分しかないと思う。もちろん、家族や友人もいる。しかし、求職活動におけるセルフマーケティングとは、究極のところ、自分の「本当の強さ」、「芯の強さ」が試されることなんだと思う。

2008.1.30 仕事における誠実さ

仕事の目標を問われた場合、「社会の役に立ちたい」、「人の役に立ちたい」と考える人が多い。さて、人の役に立つ仕事とは?考えてみれば、そのスタートは、ごく身近な所にあると思う。私たちは、顧客や知人・友人から、ちょっとしたことを聞かれると、即答できる質問とそうでない質問がある。即答できない質問に対しては、場合によってはごまかしてしまうこともあるかもしれない。自信のある回答は、即答できるが、ちょっと自信が持てない質問に対して、果たして誠実に受け答えしているだろうか?例えば、調べなおして後から連絡するとか。考えてみれば、仕事の誠実さとは、そんなところにあると思う。日々の仕事の中で、私も足りないことがあった。反省させられる。仕事における誠実さの積み重ねこそ、自分のキャリア形成に役立つことを改めて思い直している。

2008.1.19 職務経歴

パート・アルバイト・契約社員の職歴が長い人が増えてきました。新たな仕事を探す際、履歴書を提出しなければなりませんが、(  )書きで、パート、アルバイト、派遣、契約社員などを詳細に書く必要があるのでしょうか?私は、雇用形態が問題ではないと考えています。どんな仕事の経験があり、その仕事を通じて、どんなスキルを磨いたのか。そのスキルが、応募先企業にとってどのように役立つ可能性があるのか、が重要なことだと思います。このことは、他のキャリア・カウンセラー先輩諸氏に、近日中に確認をとる予定です。原油高やサブプライムローンの金融不安の影響により、雇用情勢は悪化することが予想されます。適職を探し、自分の職業人生を全うするのは至難の業です。

2008.1.8 働くということ

19歳男性の弁。小学校、中学校の時には、先生から仕事に関する話を聞いたことがなかった。それが、高校生になってから、いきなり、将来、仕事をするんだったらどんな仕事に就きたいんだ?と言われる。仕事に関する知識が乏しい段階で、就職活動を迫られても自分で判断できない、とのこと。富山県では、工業高校や商業高校を5年生にする案が出ています。学校で学ぶ知識を世の中の仕事に結びつけて、子供たちに理解してもらう必要があります。若年層のニートやフリーター現象を、大人の視点で問題視するだけでは、就職しない若者たちをその気にさせることは難しいでしょう。「14歳の挑戦」など、働く喜びを小さい時から意識させる必要があると思います。田舎に育った私は、夏の日差しが照りつける暑い日に、たんぼの畔草刈りをやらされました。父母は、遊びに行きたくってうずうずしている子供に、汗をかく辛さと喜びを植え付けてくれました。汗のつらさがあるからこそ、働く意義や目標が生まれると思います。

2007.12.31 有効求人倍率

平成19年11月末の有効求人倍率は、全国平均で1倍を下回る見込みであるという。地域によっては、0.4倍の県から2倍近い県もあり、地域間格差が開いている。仮に1倍を上回っていても、正社員募集は6割程度であり、4割近くは非正規雇用が占めている。確か、篠原涼子主演の「派遣の仕事」が人気ドラマだった。非正規雇用が悪いわけではない。正社員となっても職場不適合のストレスがたまることもある。要は、意欲的な仕事ができ、将来に向かってスキルアップにつながるキャリア形成が可能な仕事に就くことができるかどうかだ。仕事は人生にとって、家庭に次いで大きなウエートを占めている。転職や再就職を考える際、セルフマーケティングを意欲的に行っていくには、自分を信じることが大切だ。

2007.12.17 ポジティブな思考

自己都合で退職すると、雇用保険の給付まで3ヶ月間の待機期間がありますので、雇用保険の受給を考えている場合は、その間、リセットボタンを押したかの如く、求職活動を行わないフリーな身となります。この間、どのような生活を送るかは、自己管理の問題であり、自己責任の問題であるとも言えます。これまで、就職支援の仕事をして感じることは、働く人の職務経歴というのは、旬なうちに売り込む必要があるということです。確かに自分を見つめ直すには時間がかかります。雇用保険だって生活を維持するには必要な制度です。しかし、職務経歴の棚卸しと呼ばれる「自己分析」を行うのに、果たして数か月もの月日が必要なのでしょうか。日々やりがいのある適職を探すには、雇用保険の待機期間が無意味と感じるくらいポジティブな思考が必要です。

2007.12.11 仕事を辞める場合

①就職後間もなく、自分に合った仕事じゃないと気づき、適職を探して早期退職する人。②何年か働いてきたけど、仕事がしっくりいかなかったり、人間関係がうまくいかず、退職する人。③自分でもわかっているけど、同じ職場に長く居れない人。④長年勤務してきたけど、そろそろ若手に譲るべきかと、早期退職勧奨に手を挙げた人。⑤今後、懐かしい言葉になりそうな「定年退職」をもって仕事人生の満期を迎える人。人それぞれ「仕事」における転機がありますが、私が感ずるには、この転機において、将来を夢見てはやる気持ちの前に、今の自分や過去の自分を確かめる必要があるのではないかと思います。浮足立って先を急ぐより、我を忘れずに、足元の自分を再確認することで、新たな方向性が見えてくるのではないでしょうか。

2007.12.3 対人関係の緊張感は相互にある

一人一人異なる環境で育った私達。考え方や物の見方、仕事に対する価値観が違うの当たり前です。前職を退職するに至った経緯もまちまち。そんな様々な人へ、新たな仕事を見つける際のスキルを伝えるのは至難の業です。経歴はばっちりでも、それを相手に伝えるノウハウが不足していると採用には至らないケースがあります。私は一度だけ、面接における採用者側になったことがあります。初めての経験でした。面接を受ける方が緊張されているのがよくわかりましたが、実はこちらも緊張していました。人は他人と接する際、まずはどんな人なのか、といった不安な気持ちが緊張感へと変わります。つまり、面接では、自分が緊張しているだけではなく、採用者側も緊張しているんだとわかれば、落ち着いて対応することができると思います。

2007.11.30 アドバイスのしかたで変わるスキルアップ

私は、青年期、人前で話すのが苦手で、就職後も研修講師を命じられた時などは、一晩眠れなかったものでした。しかし、当時の先輩が、「そこそこうまくしゃべれたじゃないか」と褒めてくださったことが励みになり(実際は決して褒められた内容ではありませんでした)、不思議なことに、現在、仕事の三分の一は講師業です。人にアドバイスする時に、良かった点を褒めてあげるということはなかなかできないものです。大抵は、ここを直した方がいいよ、あそこが悪かったよ、と改善事項を先に指摘してしまいます。キャリアカウンセラーの仕事は、長所を引き出してスキルアップにつなげるアドバイスを行います。人にアドバイスを行う際は、最初に良かった点をアドバイスすることが大切なポイントになります。