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【これは〇〇ではない】20191103

2019.11.08
コミュニケーション ・ アサーション ・ コーチング ・ キャッシュフローコーチ

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   昔から仮想現実はあったのです
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最近になって、バーチャルリアリティー(仮想現実)と
いう言葉が使われだしていますね。

 

おおきなゴーグルをつけて
リアルな映像をみることによって
風光明媚な観光地にいたり
宇宙空間で戦闘していたり
あたかもその場にいる体験ができるというものです。

 

ゲームセンターにあるマシンでも
似たような感覚を得ることがあります。
 
しかし、それは動画に限ったことではありません、

 

実はずっと以前から、単純な絵か文字でも
人間は仮想現実を体験しているのです。

 

写真は、ルネ・マグリットの絵画ですが
下の文字はフランス語で
「これはパイプではない」
と書かれています。

 

そんなことはない。
これはタバコを詰めて火をつける
パイプとよばれているものだ 
と思うかも知れません。

 

しかし、これは絵です。
現物のパイプではありません。

 

さらにいうと
みなさんはパソコンやスマホで
この文章をご覧になっているわけですから
「絵」ですらないですね!

 

仮想現実が急に脚光をあびていますが、
目から入る動画の情報のほうが
文字よりも静止画よりも
圧倒的に多くなったために
現実感がより強くなっただけなのです。

 

見ている人にとっては
文字や画像によって過去の記憶から
「これは〇〇にちがいない」と
脳内で現実を感じています。

 

ですから小学生の描くゾウの絵でも
伊藤若冲の有名な屏風からでも
見た人の頭には、同じように
「ゾウ」が想起されるのですね。

 

とはいっても、思い描くイメージは
文字・画像によって、差がでてきます。

 

遊んでいる小さな子象なのか、
サバンナの王者としての象なのか
目に飛び込んできた情報量に
イメージは左右されます。

 

相手に正確なイメージを伝えるために
適切な情報の種類と量を
考えてみましょう

 

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   昔から仮想現実はあったのです
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あなたの会社経営にもライフプランを!
ビジョン実現のためのパートナー
キャッシュフローコーチ富山
有限会社ライフプラン研究所
丹羽誠

 

追記:
フランス哲学者のミッシェル・フーコーが
これを短編の著書にまとめています。
(日本語訳は哲学書房さんより
 豊崎光一・清水正訳で出版されていますが
 おそらく絶版)

 

哲学的に考えてみたい人は、
参考になさってみてください。

 

私も大学生のときに読んだのですが
難解すぎて覚えておりません(^^)