BLOG

【できないのなら簡易に戻ればいい】20191030 毎日更新302日目

2019.11.03
リスク管理 ・ 金銭教育 ・ 金融リテラシー ・ 業務改善 ・ キャッシュフローコーチ ・ ファイナンシャル・プランニング ・ 顧客本位の業務運営
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
  3年前に公表したことはなんだったのか
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

西日本新聞さん配信のネットニュースに
かんぽ生命さんのことが取り上げられていました。

 

かんぽ生命保険の不正販売問題を受け、
日本郵便が検討している「金融営業の見直し案」が
関係者への取材で判明したそうです。

 

結論から言いますと
「まったくの期待薄。
 いまさら改めて行う対策ではない。
 他の金融機関から5年遅れているし
 さらに遅れていくだろう」
です。

 

ーーーーー引用ここからーーーーー

 

・営業目標の設定を販売額から
 預かり資産額に改める。
・営業担当の郵便局員に金融に関する
 専門資格を取得させ、保険から投資信託まで
 金融商品全般を取り扱えるようにする。
・顧客満足度に関する指標を新設し、
 契約後のアフターフォローにも力を入れる。
・営業担当の局員を「金融コンサルタント」
 と位置づけ、顧客の資産状況や将来設計に
 応じた幅広い金融商品を提案できるようにする。
・ファイナンシャルプランナーなどの
 専門資格を取得するための手当支給を検討する。

 

ーーーーー引用ここまでーーーーー
この対策を、労使交渉を経た上で来年度から
段階的に見直し、2023年度の完全実施を目指すそうです

 

しかし!おかしいですねえ・・・

 

かんぽ生命さんは「すでに」2017年4月に
金融庁が主導している「顧客本位の業務運営」に
関する取り組みを公表しているはず。
2017年10月に改訂してもいます。

 

それはこちら

 

3年前に自ら公表した取り組みを
まったくしていないから
いまの問題を引き起こしているのに
同じことをいまから「労使交渉」だなんて!
いまから「4年後の実施」を目指すだなんて!

 

他の金融機関は2016年からすでに実施しています。

 

コンサルステーションを増設したり、
証券アナリストやFPの資格取得を奨励・手当支給したり
回転売買への監視を強化したり、
すでに実施済みです。

 

他から3年遅れていることを
4年後の完了を目指すといっている時点で
危機意識が欠けていると言わざるを得ません。

 

3年前の取り組みができていない組織に
大事なお金を預けようとは
消費者は思わないことでしょう。

 

難しいことができないのなら
かんぽ は 簡易保険なのですから
易しいことに専念してはいかがでしょう。

 

(本来の簡易保険の意味としては
 「加入に際して医師の診断や職業上の制約がなかったため」
 だそうです)

 

ついでに、西日本新聞さんにも苦言。

 

記事の最後に
日本郵便幹部は「信頼回復は容易ではないが、
体制の見直しで顧客本位の営業の第一歩にしたい」と話した。
と結んでいますが
かんぽ生命さんが公表している
「顧客本位の業務運営に関する取り組み」と
記事にある見直し案を比較するくらいは
してほしかったですね。

 

3年前の取り組みとほぼ同じことが
書いてありますし、
さらに、それを実行していないことが
わかったはずです。

 

取材先の都合のみをきいていると
問題の本質を見落としてしまいますね。

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
  3年前に公表したことはなんだったのか
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

あなたの会社経営にもライフプランを!
ビジョン実現のためのパートナー
キャッシュフローコーチ富山
有限会社ライフプラン研究所
丹羽誠