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【誰に向けての会見なのか】20190705 毎日更新186日目

2019.07.08
注意喚起 ・ コミュニケーション ・ アサーション ・ 業務改善 ・ キャッシュフローコーチ ・ コラム

「不適切だとは考えていない」

「(脆弱性については)問題はなかった」

 

上は日本郵政の社長が

かんぽ生命の不適切契約の会見で

下はセブンペイのID乗っ取り被害の会見で

セブン&アイ・ホールディングス執行役員さんが

語った言葉です

 

いやいや、問題があって不適切だったから

事件・事故になって会見が開かれているんでしょ?

なぜそんな発言が?

 

みなさんご承知のように

ネットでは「炎上」していますね

 

こんな言葉がネットニュースで取り上げられると

誰にでも反感を買ってしまうと思うのですが

なぜ、記者会見でこのような言葉が

発せられてしまうのか

考えてみました

 

結論から言いますと

「自己保身」なのではないでしょうか

 

あの言葉は、社内や企業グループ内の

役員・株主に向けた言葉とすれば納得できます

 

日本郵政では・・・

ノルマに追われた一部の営業マンが

勝手なこととしてしまっていた

社内規程をちゃんとつくっていたのですが

今後はもっと厳しくするから大丈夫です

・・・なので私には責任ありません

 

セブンペイでは・・・

システム担当者とシステム外注先に

しっかりするように伝えていて

十分なテストもしていていたんです

今後はきっちり対応していきます

・・・なので私には責任ありません

 

というニュアンスが含まれているのですね

 

さらに記者から「どう責任をとるのですか?」と

質問されたとしたなら、なおのこと

今ある地位や積み上げてきたキャリアのことを考えて

自分や所属している組織を守りたいという

気持ちになることでしょう

 

言葉尻をとらえて炎上しがちですが

風潮に流されることなく

しっかり会見全体をみて判断していくこと

また

自分が謝罪することになったときには

あやまった使い方で自己保身の言葉を

使わないないようにすること

という2点を学んだのでした

 

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