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【用水路転落事故をなくすために】20190502 毎日更新122日目

2019.05.04
注意喚起 ・ 業務改善

私の住んでいる富山県は

用水路に転落して死亡する事故が

非常に多く発生しています

 

そろそろ抜本的な対策をしないと

本当に富山県内の国土の保全と

農業人口の確保が難しくなるでしょう

 

そこでこんな提言といたします

 

そもそもの原因の用水路を短く・少なくするために

・所有権や耕作権を整理して

区画整理を促進する

・区画の大規模化をすすめる

・水の流れを 用水路→田 から

用水路→田→田 としていく

・隣の田から水を引き込む仕組みを確立する

 

(私は農業に詳しいわけではありませんが

富山と新潟の田の違いから考察したものです

間違いがあれば訂正しますし

これらの策が簡単にはいかないことも

承知しております)

 

統計的にみると

用水路での死亡事故は

2008年度(平成20年)から

2017年度(平成29年)までの間に

累計191件もあり、

ある調査によると

平成26年度は全国で72人のうち富山県で19人、

平成27年度は全国で67人のうち富山県で24人、と

いずれの年度でも都道府県別でワースト1位となっています

 

いま実家のある新潟県に帰省しているのですが

新潟も稲作が盛んな土地柄ですし

新潟平野は富山平野の数倍もあります

しかし、死亡事故は富山より少ないのです

 

この違いをまず考えてみました

 

まず、平野部の形状から。

 

新潟は、平野が広大で土地の傾斜がゆるやかです

川の流れもゆったりしていますし

用水もしかり。

 

対して富山は、海と山とが接近しており

川の流れも用水路の流れも急になっています

 

次に田んぼと居住地の関係。

 

新潟は、農家は集落の中心部に集中していて

宅地と田が離れています

 

対して富山は「散居村」とよばれるように

田園風景の中に、屋敷林にかこまれた居宅が

点在しています

 

そうなると、自宅のまわりにも

用水が張り巡らされていることになりますね

 

ここに問題の根幹があると考えます

 

宅地が点在しているので、大規模化がすすまず

用水路の整備も遅れがち

さらに用水路と居住地が接近しているために

事故も起こりやすいのではないでしょうか

 

富山の原風景である「散居村」を

残したまま

これらの問題を解決するにはどうしたらいいか

 

真剣に考えるときが

すでに来ているのです

 

2019年1月21日に

富山県庁にて

事項防止対策推進会議が開かれたそうですが

ガイドラインをまとめるのは

11月中旬になるとのこと

 

しかし年間20人前後も

死亡事故が起きていることを

考慮いただいて

ぜひ議論もオープン形式で

早めていただきたいのです

 

コントロールできないことは

・宅地と田んぼが接近している散居村

・海と山が接近して傾斜が急な地形と水の流れ

 

コントロールできるところは

・水路の移動

・所有権と耕作権

・水の流れの管理

 

このように分けていくと

どうやったらできるようになるかに

考える方向が整っていきますね

写真は高い位置の田んぼから

低い位置の田んぼへ流れる

新潟での田植え前の様子です

 

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丹羽誠