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【なぜ無戸籍?】20200615

2020.07.28
営業戦略 ・ リスク管理 ・ コーチング ・ 業務改善
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   ルールの作り方を失敗例から学ぶ
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クライアントさんから依頼された調査のため
法務局に出向くこともあります。
 
そんなときに、見かけたパンフレット。
「あなたの戸籍をつくるために」
近くには手引書も並んでいました。
 
なんのことだろう?と思い、手に取ってみたのです。
 
なかには、
無戸籍のままだと、どんなデメリットがあるのか
戸籍をつくるためには、どのようにしたらいいのか
は書いてありますが、
私の根本的な疑問には答えてくれるページは
ありませんでした。
 
疑問があるとすぐにネット検索で調べておきます。
 
ヒットしたのが東洋経済の特集記事
 
「日本に戸籍のない人が1万人以上いる!」
という最初の一文が目に飛び込んできます。
 
法務省の調査では、無戸籍者は686人と
されているのに、実際と開きがあります。
 
無戸籍になる原因がいろいろと書かれています。
 
離婚したあとに、新たなパートナーとの間に
子どもができた場合が、一番多いとのことですが、
経済的・環境的状況のせいで、親が出生届を
出せなかった場合もあるそうです。
 
こういった事情を考慮して、法務省から通達が出され、
離婚後に妊娠した場合の子どもについては、
無戸籍になる恐れは法的にはなくなったとのこと。
 
ですが、法律上の離婚前に妊娠していた場合は、
子どもの父親は、法的には前夫とされてしまいます。
それを避けるために、「意図的に」「わざと」
出生届を出さないということは続いてしまっています。
 
子どものために作られた法律が、
わずかなスキマにあるイレギュラーな状態を
つくりだしてしまう。
 
決まり事を厳格に作ってしまうと
例外が発生した場合に、逆の効用ができてしまう。
 
それを学んだパンフレットなのでした。
 
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   ルールの作り方を失敗例から学ぶ
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丹羽誠