BLOG

【平均値と中央値】20200106 371日目

2020.01.07
金銭教育 ・ 金融リテラシー ・ 注意喚起 ・ 業務改善 ・ ファイナンシャル・プランニング
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
 すでに危険水域に入ってきているのでは?
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

昨年11月19日に、金融広報中央委員会から
「家計の金融行動に関する世論調査」が
発表されています。

私のところにも、冊子として
届けていただき、興味深く拝見しました。

そこで気になったのが、
「単身世帯」の金融資産保有額の調査結果。

平均値が645万円とのこと。

私の周りにいる、まだ結婚していない世代と
比較してみると、ずいぶんお金持ちだなあ
という印象を受けます。

しかし、金融広報中央委員会さんの注釈によると、
「平均値は少数の高額資産保有世帯によって
 大きく引き上げられることがあるため、
 平均値だけでみると、多くの世帯が
 実際とかけ離れた印象を持つ」 とのこと。

3000万円以上の世帯が140(5.6%)
1億円以上でも20世帯(0.8%)あり、
この層が「平均値」を押し上げているのですね。

しかし!
金融資産を持っていない世帯が、
サンプル総数2500世帯のうち、
なんと950世帯(38%)もあるんです。

100万円以下世帯も411世帯(16.4%)

となると、
「中央値」もおかしなことになります。

「中央値」とは、説明によると
「調査対象世帯を金融資産保有額の少ない順に
 並べたときに、中位(真ん中)に位置する世帯の
 金融資産保有額のこと」 とあります。

その額なんと「45万円」

金融資産がゼロの世帯が38%もあることを
考慮すると納得できますが・・・

平均値が645万円で
中央値が45万円。

2人以上世帯の統計調査では、
このような極端な差が出ていないだけに
「単身者」で格差が広がっていると
みていいのではないでしょうか。

格差が開きすぎると、
革命・政変や戦争の引き金になると
言われています。

世の中が変わってしまうと
いままでの既得権益の構造まで失って
しまうかもしれません。

ピケティのいうように、
グローバル資産課税や累進税率を
導入していく方向にすすんでいくのでしょうか。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
 すでに危険水域に入ってきているのでは?
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

VISIONとACTIONをつなぐパートナー
キャッシュフローコーチ富山
有限会社ライフプラン研究所
丹羽誠